My everyday life from Yeosu/여수/麗水, Korea.


2018/06/17

爪を切る


子供ができて、毎日毎日をこなしていくことがいっぱいいっぱいだが、自然に自分を客観的に考える機会が増えたきがする。それは息子の成長を通し自分自身も刺激を受けているからであり、自分の思い出を手繰り寄せて、自分の化けの皮を剥がしていくような少々辛い作業でもある。

その作業のことはちょっと横に置いておいて。

夜寝る前は、親になった自分を客観的に簡単に考えるにはもってこいな時間だと思う。日々クタクタに疲れているので、さっと考えて、さっと寝る。意外にも気づくことがたくさんあって驚く。

最近は、自分は、親として、どんなことをしている時に息子への愛情が一番深くなるのだろうと考えていた。息子に対して何をしている時に、一番、愛情を注いでいると感じられるのだろうと。

私にとってそれは、授乳をしている時でもなく、かわいい洋服を買っている時でもなく、コツコツと離乳食を作っている時でもない。息子にだっこをせがまれて腕がつりそうになりながら抱っこをしている時でもなく、かわいいかわいいと息子を抱き上げる瞬間でもない。それは、寝ている息子を起こさないように爪を切っている時だと思った

個人差があるかもしれないが、赤ちゃんは爪が伸びるのがとても早い。なので2日にいっぺんは爪を切らなくてはいけない。起きている時は切らせてくれないので、寝ている時に、小さな指先にある小さな小さな爪を切る。

なぜこの行為に愛情の深さを感じるのかといえば、一言で、とっても大変だからである。

ちょっと間違えれば傷つけてしまうので、そおっとそおっと。自分の背中を曲げて首を伸ばし極限まで爪に顔を近づけて。息を飲みながら、静かに、神経を使って爪を切るのである。

毎回首は痛いし、何より緊張する。できればしたくない。爪先なんて誰も見ないし、少しぐらい放っておいても大丈夫な気もする。でもやる。それは息子が清潔に人間らしく生活するためであり、息子の尊厳を守るためだからと考えるから。

また、なぜそおっとそおっと慎重に慎重を期し爪を切らねばならぬか、と問われれば、息子を傷つけたくないからである。自分よりも大事な存在だからこそ、指先にちょこっと傷ができるのも、絶対に許せない。

大変だけど、傷つけないように、そおっと優しく優しく爪を切るその行為は、かわいいと思うことよりも難しく、そのため深い愛情がなければできないことだと思う。


外から見れば、子供の爪を切るなんて当たり前のことであり、日々の当然のルーティンであるけれど、深い愛情と責任感がなければできないことだよなぁと、親になって気づいた。最近こんな風に色んなことに気づく。だからこそ、親である自分を客観的に考えることは意味がある。



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2018/06/15

なんとなく、クルー感


初夏の日差しが眩しいヨスです。湿度低く、風が通り、なんとも過ごしやすい。梅雨入り前、1年で一番爽やかな季節。

息子ももうすぐ7ヶ月、すでに0歳も折り返し。最近ようやく我々のクルーの一員っぽさがが出てきたような


というのも、最近は我々がご飯を食べている時はハイチェアーに座らせているので、食卓を三人で一緒に囲んでいるような雰囲気に。もちろん息子は一緒に食べてないけれど、三人家族感がグッと出てきました。

またベットをファミリーベットにして三人で川の字で寝るようなったことも、家族感を加速させるようになったかも。川の字といっても、息子の寝相が相当悪くすでに顔蹴られているのでちょっと大変なんですが、微動だに動かずスヤァと静かに寝ている高尚な生き物の時に比べ、断然人間らしい。爆睡する息子を横に眠りにつく時、それは少しだけ不思議で、でも家族なんだなぁとしみじみ思える瞬間。

寝食を共にすると、より近くなる。

あと、チャイルドシートに長い時間座れるようになっていたので(といっても1時間ぐらい)三人で色んなところにお出かけできるようになったことも大きいかな。





この前は夫婦でしょっちゅう訪れた順天湾へ。湿地に生えたススキはまだ背が低く青々としてるけれど、風が吹くと心地いい音をたてて揺れ動く。ベビーカーに座っているだけじゃ良く見えないだろうと、交代で抱っこして歩いたのですが、息子も楽しそうでした。いつも2人で順天湾の季節を感じ共有してきたけれど、これからはもう一人加わって三人で共有できるんだな〜と嬉しくなりました。


そもそも、息子は家族の一人」というよりは、「地上に降り立った全知全能な高尚な生き物」という存在だったような。もちろん赤ちゃんだから何もできないのだけど、逆にそれが彼に権力を与え、喋れないことが全知全能感を助長し、表情筋が固いことが高尚っぽさを醸し出していたのです。息子に見つめられると「お前が考えていることなんぞ私に全てお見通しなのだ」と言われているような気さえしてました(爆)

が、最近ようやく寝返りで少しずつ移動もできるようになり、表情も柔らかくなり、感情を発語で表現するようになり(特に負の感情、だいぶ我々と同じような下界の生物に近づいてきた印象。


まだまだ赤ちゃんだし、共有も何も記憶にすら残れないと思うけれど、少しずつ神的存在から人間になり、私たちクルーの一員となってきたなぁと感じ始めている今日この頃です



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2018/06/05

離乳食でみる韓国


息子の離乳食が始まって約1ヶ月。ようやく献立や作り置きの進め方なんかが、自分の手中におさまってきました。

そして、子供ができるまで離乳食なんて注目すらしなかったけど、実は国によって違うし国柄も出てくるのでなかなか面白い研究対象なのでは、と思い始めたところです。韓国の離乳食についても、最近本を読んだりママ友から聞いたりして、その全体像を掴めてきたので、今日は大雑把に書き記してみます。

韓国は4、5ヶ月スタートで日本よりも早め。最初は日本と同じ10倍粥からスタートするけれど、もち米の10倍粥も食べさせるところがちょっと違う。消化がよいらしく、便秘気味の赤ちゃんにはもち米を勧めています。

米の次は野菜、牛肉、最後に果物という順番で牛肉をスタート1週間ぐらいで食べさせるところも日本とは違うところ。どうやら貧血対策らしい。

日本はお粥と野菜を別々に食べさせるけど、韓国は初めての食材でも必ずお粥に混ぜて食べさせます。お粥一品が基本です。初期から中期、後期になってもそれは変わらず。お米の固さと入れる食材が変わるだけで、毎食お粥です。なので離乳食のレシピは9割お粥。

お粥のレシピも韓国らしさがあります。牛肉と梨のお粥とか、栗とさつまいものお粥とか。また、お粥といっても、韓国は肉と野菜を煮込んで作る出汁を離乳食で使うので普通に美味しそう。


お粥が基本なので、離乳食アイテムも日本とはちょっと違います。離乳食用の小さな炊飯器や蒸し機能があるミキサー(フィリップスの。私も狙ってます)が人気。大量にとった出汁を保存するパック、そしてガラスの保存容器も必需品。この容器は国民の離乳食容器と呼ばれ、大量に作って一食ずつ入れて冷凍保存するらしい。写真のがそれです。食べさせる時もこの容器で。私は蓋の色が気に入らないので買わなかったけど(weckの買いたい)

なぜ色んな食材を混ぜたお粥なのかと問うならば、まずは準備が楽で、栄養面でも合理的だからってのは間違いないんだけど、そこには食文化も僅かに反映されているともみてとれて面白い。韓国の食文化って、一つ一つ素材の味を、というよりは色んなものを混ぜてそのハーモニーを楽しむところに本質があるので、お粥もその影響があるんじゃないかな。

日本と韓国を比べたら、断然韓国の方が離乳食は楽だと思う。最近は手掴み食べをさせる、赤ちゃん主導型離乳食というのも流行っているらしいけど、基本三食お粥を作って食べさせればいいから。

でも、同じぐらいの月齢の韓国人ママ友たちは、子供を寝かしつけたあと、夜な夜な下準備したり、それぞれ効率的に作ろうと工夫したり、皆頑張ってる。めんどくさいと思いつつ、できるだけ手作りしたいなって気持ちはやはり万国共通なのかなぁ。

私は日本式で進めているけれど、せっかく韓国で育児をしているので、韓国式離乳食も取り入れたいな。トップの写真は最近読んでる離乳食の本、これでレシピを勉強中!


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2018/05/28

回復



1ヶ月以上滞在した日本からヨスに戻って来ました。

荷造り、朝早くに空港ヘ移動、飛行機、国内線乗換え、飛行機、夜遅く自宅ヘ移動、荷解き、この一連のプロセスに日本であまり進まなかった離乳食の準備が入り、帰国後数日は精神的に疲労困憊。

が、週末思いきってお出掛けしたところ、気分がすっきり回復。美味しい韓国料理を久しぶりに食べ大満足でした。

食べたものはおかずを葉っぱで巻いて食べるサンパッ、でも目的はそこで出てくるカンテンジャン。カンテンジャンとはお肉と味噌とヤンニョンなんかを煮詰めたもので、日本でいう肉味噌みたいなもの。これをご飯に混ぜて、サンチュにくるみ食べるのが大好き。週に1回、夕飯でお弁当を頼む時必ずカンテンジャン弁当を頼むぐらい。



どんちゃんが調べてくれたこのお店は、우렁カンテンジャンが食べれるところ。우렁とはなんと、タニシ。

割りとこっちではタニシを良く食べます。テンジャンチゲに入れたり、カンテンジャンといえばタニシだし。私も初めはびっくりしたけど、食べてみるとコリコリして美味しいです。

息子が途中でぐずったので、どんちゃんにあやしてもらいながら、私は爆食いしてました。ごめんよ、どんちゃん。

疲れには美味しいもの、これ鉄則。ヨスでの生活のんびりやってこー!


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2018/05/13

韓国文学



実家にいると有難いことに、晩ごはんを作らなくて良いので、自由な時間が増える。さらに息子の就寝時間が早まったこともあり、ヨスにいるときよりも読書に時間を割くことができた。すごく嬉しい。

色々と読んだ。湯川さんと星野さんのインタビュー、高くて買えなかったクレーの日記は図書館で借りた。

海外文学作品が好きな割に、韓国に関心がある割に、全く読んでなかった韓国文学。ハンガンの作品が母の本棚に揃っていたので拝借、あっという間に読んでしまった。

三冊読んだうち、特に考えさせられたのが、菜食主義者。ハンガンはこの本でブッカーを取ったはず。韓国でもニュースになって、通ってた大学院では、作品や著者よりも英語訳者が話題になった。韓国語を学習してすぐに翻訳した言語の天才ってことで。

菜食主義者は人間が持つ残虐性、暴力性が、自己に及ぶ時、それは他者に向けられるもの以上に、異質で狂気じみることが分かる。同時にハンガンが光州出身で光州事件に影響を受けたことが分かる作品でもある。親切心と残虐性の境界線をひょいっと渡る人間の無邪気な怖さ。

ハンガンは、あの時代の韓国が生んだ天才だとおもう。だとしたら、これから彼女の作品を追っていくことが現代韓国の底を探ることに繋がるのかも。おすすめです。

追記
光州事件をモチーフにした少年が来る、もおすすめです。ハンガンの世界観を割りとわかり易く読み解ける作品。


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2018/05/10

風薫る



風薫る5月、1年で一番好きな季節です。

息子は木々の柔らかい芽吹きが風に揺られる様子がお気に入り。なので晴れた日は、買い物がてら散歩に出かけ、ファミマでコーヒーをテイクアウト、公園のベンチに座り、息子と一緒に上を見上げ、みずみずしいグリーンの葉が風に揺れるのを眺めています。この日は連休中だったので、母も一緒に。


ベビーカーに乗った息子とこんな風に空を見上げて過ごす5月はこの先訪れない。私の人生でこれっきりなんだなぁ。


この歳の、この瞬間の、息子と過ごす時間は二度と得られない。なんて貴重で、なんて儚いものなんだろうと思う。



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2018/05/02

緊急来日


息子に会いに緊急来日したどんちゃん。

息子が誕生してから、毎日朝早く起き、掃除し、6時前に出社し、定時で上がれるように休憩なく仕事し、定時であがり、帰ったら育児をし、いつもお疲れだったはず。別れ際、私たちがいない間は、夜に映画を見たりビール飲んでのんびりしてね、と言ったら、ヨスでひとりぼっちは生きている意味がないと、1週間後にはチケット予約して、その1週間後に来日してた。

どんちゃんらしい行動。自分の人生で何が一番大切なのかを、自分が一番良く知っている人だなと思った。

実家は楽だけど、やはりどんちゃんがいてこそ育児は楽しいことがよく分かった。二人で、息子の一挙手一投足をじいっと見つめるこの時間こそが幸せであり、それが今の全てな気がする。

息子が生まれたから幸せ、ということではない。もちろん息子はたまらなく大切でたまらなく愛しく、私の喜びであるけれど。どんちゃんと結婚して、二人で息子の親として息子に出会えたから幸せなんだと思う。

次は二週間後に会いましょう。


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