My everyday life from Yeosu/여수/麗水, Korea.


2019/01/02

1年10ヶ月ぶりに



1年10ヶ月ぶりにお酒を解禁した。最初の1杯はアサヒスーパードライ。あんなに飲みたくて仕方がなかったはずなのに、美味しくなくてびっくりした。あれ、こんな味だったけ?ビールが大好きだったから、ちょっと悲しかった。

酒解禁のわけは、13ヶ月に及ぶ授乳生活が終わったから。息子、卒乳してしまった。元々母乳信者でもなかったし、6ヶ月ぐらい続けてあとはミルクに移行しようと考えていたぐらいだったので、早く卒乳してくれるといいなぁとは思っていた。けれど、こんなに早く終わりが来るなんて。自分が思っていた以上に寂しくなってしまった。

とはいえ、そろそろ終わりの時期かなぁとは感じていた。飲む時間も回数もどんどん縮小していったから。結果的に最後になった授乳は「あ、これが最後かも」と思いながら授乳することができた

なかなか上手に飲めなかったり、飲みながら寝たり、ニヤニヤしながら遊び飲みしたり。飲みながらだんだんと熱くなってくる頭や首筋、いつもよりよく見える耳、私の腕に絡みつこうとする足、飲み終わったあとの満足そうな笑顔。

1年とちょっと、色んな表情を見せてもらったし、成長とともに色んな経験をさせてもらった。どれもこれも今日でさよならなんだ、と思いながら授乳ができた。寂しいけど悔いなし。



久しぶりのビールは美味しくなかったけれど、大晦日にドンちゃんと開けた白ワインと元旦に飲んだ生マッコリは美味しかった。やはり人生にお酒は必要である。1年9ヶ月のブランクを埋めるため、今年はどんどん飲酒していこうと思う。













2018/12/31

釜山旅行


年末、2泊3日で家族三人、釜山へ行ってきた

ソウルや日本を除けば、済州島ぶりの家族旅行。息子は離乳食が終了し塩分や砂糖に注意すれば大人のご飯を取り分けられるようになったし、何より歩くようになったので、夏の旅行に比べれば楽になった部分もあった。が、育児はそうは簡単にはいかないもので、その分大変になった部分もたーくさんある、ということが分かった!以下、釜山の備忘録を簡単につらつらと。

①初めて利用したAirbnb




子どもは早く寝てしまうので、宿泊する際は居間と寝室が別になっているタイプの部屋が便利。が、スイートルームタイプのレジデンスやホテルは予約でいっぱいだったので、初めて利用してみた。私たちが宿泊したところは、オフィステルの一室で寝室と居間に分かれ、洗濯機やキッチンももちろんあり。ダブルベットの他にお布団も何組か揃っていたので、特に良かった。それで1泊1万円ぐらいだったので安い。場所は水営駅、ここセンタムシティにも近く、車でアクセス最高だった。少し歩けばテジクッパで有名な店があり、テイクアウトして息子がねんねした後に食べた。ニラたっぷりのせて、美味しかったなぁ。

②F1963

釜山のF1963、閉鎖された高麗製鋼のワイヤー工場が見事に複合文化施設に生まれ変わっていた。






特にオンライン書店であるYES24の実店舗がかっこよかった。チョ・ナンジュ作家も発見。「82年生まれキム・ジヨンさん、今はどうですか?」という作家の問いかけに思わず嗚咽が出そうになった。






同じ施設の奥まったところにある「庭と森園芸店」では温室の植物を見ながら食事ができるスペースがあったのでランチに利用。息子にも食べられそうなものを頼んだが、1口食べ後は口を結んでいた。「Kくん、オーガニックだよ〜体に超いいよお〜素材の味が生き生きしてるう〜」と言っても断固拒否。美味しくなかったみたい(爆)「こうゆう味は濃い味が飽きた大人が食べるものよね」と言いながらBFのおかゆを食べさせました。




ソウルで一番お気に入りのコーヒーショップである데라로사コーヒーのお店もあったので、息子がねんね中にどんちゃんとお茶をした。ここは直接コーヒーをドリップしてくれるし、ケーキも美味しいし好き。ソウルよりもずっと広く、天井が工場そのままでかっこよかった。

③釜山現代市立美術館



本来の目的は今年の6月にオープンした釜山現代美術館だったが、出発2日前に臨時休館というアナウンスが。代わりに釜山市立美術館に行ってきたが、すごーく楽しかった。

東アジアの現代アート展が開催中で、최우람さんの北朝鮮のマスゲームからインスピレーションを受けた作品が、集団の動きの怖さを上手に表現していて見応えがあった。館内も広々とし、子供専用の展示も色々あって、体験スペースもあり、息子もあんよでグルグル

ロビーには彌生ちゃんのかぼちゃがあり、息子は見つけた途端とても興奮して歩いて行った。これで入場料が無料というのも驚き。本当に素敵な美術館だった、ソウルではなくなぜ釜山という土地にあるのか、この美術館の存在意義をその土地を元にしながら展示内容ではっきりと表現していて、ただただ素晴らしい。また行きたい。



釜山では息子のファーストシューズも買った。履いた途端ぐんぐん楽しそうに歩く姿をみて、新しいことができるようになることって、子供にとってこんなに嬉しいことなのか、と思った。あっという間に成長しちゃって切なくって、でもあんよができるようになると、グッとできることが広がって、息子とのこれから過ごす時間が楽しみで仕方がないしたかったこと、たくさんあるよ。全部叶えていこう。

本当に楽しかった。家族旅行はいつだって楽しい。釜山らしいものはあまり食べられなかったけれど、今しかできない旅行だったよなぁ。だからこそ愛おしく貴重な時間。来年も近場で良いので旅行して、家族としての特性や性格をビルドアップしていきたいな。






2018/12/18

重み



先日、家族3人でヨスで開催されている報道雑誌であるLIFE誌の写真展に行ってきた。

なぜ、ヨスでも開催されるのかな?と少し疑問だったが、行ってみて合点。ここヨスの悲しい歴史、李承晩政権によって多数の民間人が逆猿された麗水・順天事件70周年を記念した特別展示もあったから。

知れば知るほど実感する韓国近現代史の重みよ。

息子のを抱きながら、銃弾浴びた学生たちの写真を眺めたけれど、歴史とか遠い過去とか他人事だとは思えなくて、胸がざわざわした。韓国はドンちゃんと息子の母国でもあるから。以前よりもずっと韓国の隠れた悲しい現代史に興味を持つようになったのは、親になったから、というより、大切な人の母国だから、という意識に近いな。あとは韓国文学を理解する上で決定的に重要だなとも感じるから。これについては後々書きたいところ。

写真はその日にランチで食べた、豚の頭肉とスンデのクッパ。畜産農協組合が運営するお店で、スンデがとっても新鮮で美味しい。熱々の白い濃厚なスープにご飯を浸し、はふはふ食べると韓国の冬だなぁと感じる。野生のナズナのナムルも味噌で和えていて美味しかった。



2018/12/04

贈り物



12月になりました。ヨスは比較的暖かいので未だにニットコートで過ごしています。なのでダウンジャケットやヒートテック、腹巻き、ふわふわの靴下などまだまだ出していません。しかし世間は冬支度を着々と始めているよう。近所のスーパーではキムチのための白菜が20キロ1500円以下で売られていたり、牡蠣が安かったり。カフェではクリスマスの雰囲気も出てきました。


クリスマスのプレゼント、にはまだ早いけれど我が家にも贈り物が届きました。差出人はドンママ。韓国は高速バスで荷物を送れるサービスがあり、ターミナルまでピックアップしなくてはいけないけれど、即日受け取れる利点があります。ドンママがその日の朝に作ってくれたおかずをたっぷり送ってくれました。


焼いたお豆腐を醤油で煮込んだもの、干したイカを甘辛く和えたもの、ワカメの茎の炒め物や高麗アザミのナムル、そしてユッケジャン。写真にはないけれど大根のキムチやどんぐりの粉を煮詰めてこんにゃくみたいに固めたものも。

一つ一つ丁寧に包んでくれて、名前を書いてくれて。深い愛を感じた贈り物でした。そして美味しかった。

さて、さらに深い愛がこもったプレゼントをドンタクロースのおじさんに期待しよう。息子と私の分ね。

2018/11/28

新米母の戯言



最近は息子と過ごす毎日が楽しい。毎日が休日の朝という感じでのんびりしてて、パジャマを着させたままお部屋遊びをする午前中は、特に冬休みっぽくて好き。大変だけど、今はそれ以上に可愛さと何より面白さが勝っている。

最初からそうかと言われれば、そうではなかった。辛さが可愛さに勝った瞬間ももちろんあったけど(今もたまにあるよ)息子の自我が芽生え始めた夏頃8ヶ月頃から、グンと楽になり始めた感覚がある。それは、息子が自分の意思をはっきりと示すようになり始めて、「おや、これは?」と観察することが面白くなってきたからだと思う。

でもしかし。それと同時に始まった後追いは割としんどかったな。終わったのは11ヶ月になったぐらい。母は自分ではないことが分かったが故の母子分離によるストレスと不安感は息子にとって大きかったはず。家事を放棄し、息子が振り向くたびに私がいるように片時もそばを離れず、ひたすら息子を受け止めてきた2ヶ月だった。いや、丸1年息子を置いて家事なんてしたことなんてなく、ひたすらそばにいたんだった

後追いが終わると同時に今度は彼の中に、秩序が芽生えてきて内面の成長が著しくなってきた。我々が物理の授業で最初で習うような法則を、小さな経験を通して体得していく彼の様子は、見ていてとっても面白い。毎日繰り返しながら新しい真理を掴んでいく姿は、正直羨ましくもあるぐらい。

本当のところ、彼が何を考え何を思っているのか私が知る由もないのだけど、でも毎日観察しながら、今彼の頭の中ではこんなことが起こっているのではないか?と想像を巡らす毎日。それはとても面白く、今の私にとって育児する上で一つの醍醐味になっている。

そんな息子と遊ぶことも楽しい。楽しくて「わたし、ヨスで友達できたー!」って思いながら本気で笑っている自分がいる。フィリパ・ピアスの「わたしたちはみな自分の中に子どもを持っている」という言葉を思い出した。私の中にいる幼い私が息子と遊ぶから些細で単純な遊びでもすごく楽しい。幼い私が楽しむことは大人の私にとっても必要だし、ずっとそうしたかった気もする。

毎日そんな感じで、色んなこと考えながら息子と一緒に過ごしている。親としての最後で最大の試練「自立していく子どもを黙って見守ること」に備えたい。そんな日が来るなんて嘘のようだし、逆に目を閉じ開いた瞬間に来ていそうで怖いし、傷つくけれど息子と過ごす一瞬一瞬を楽しむ事だけが、その怖さから救ってくれる気がする。

もっともっと楽しもう。育児の中に面白さをもっと発見していこう。そしてそれをここで共有していこう、と新米母として思うのです。



2018/11/21

1歳

あっという間の1年だった。

気が変わったらふいと進む道を変えるのが好きだから、母になるのは向かないと思ってた。でも息子を産んでから、私はずっとこの子の母になりたかったんだって分かった。

一番に思い出すのは初めて会ったあの夜。初めて感じる体温と言葉にならない愛おしさ。

そして始まった育児。産後自分の肉体と精神が限界のなか、その淵でそれでも私は母親になったのだと自分を奮いたたせた。すごく大変だった。でもいつだって息子が可愛かった。愛情は際限ないことを知った。

毎日続いていくような息子との日々が、実際は息子との別れに向かっている毎日だと気づいたのは半年過ぎてから。このままでいてほしいと何度も悲しくなった。どんどん成長していく息子に、置いて行かないで、置いて行かないで、と切なくなった。

そしてどんちゃん。どんちゃんと手を取って、どんな些細なことも二人で話し合って解決して、一緒に進んでいった1年でもあった。

海外在住で核家族なので、どんちゃんが育児仕事家事をどれだけ頑張ったか、よく知ってるのも覚えていられるのも私だけ。 忘れないようにしなくては。

息子がどんなに小さくて、ホカホカで、柔らかくて、素晴らしかったかに関しては夫婦で覚えていられる。こんなに誰かと日々を喜びあったのははじめてだ。

もう二度と戻れない、全くの赤ちゃんだった息子と過ごした1年間。そこには私にしか分からない物語があった、それは宝物のような日々。

息子1歳になった。尊い時間の積み重ねだった。




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2018/11/06

楽園の時代



朝散歩。息子は鳥の囀りに興味津々で音の源を探していた。鳥についてはまだ知らないけれど、知った時どんな反応をするのだろうか。自分が飛べないことを知って落胆してしまうかも。

そんな息子、鳥の囀りのような豊かな喃語でひたすらおしゃべりして、手を動かして何かを伝えようとしている毎日。


そんな息子の様子を見て、ふと、「人は幸運に恵まれていれば、言葉を覚える前に、言葉にならない音としぐさのやり取りを楽しむ楽園の時代を持つ」という一文を思い出した。鶴見俊輔『思い出袋』にて金鶴泳について書かれたところにある一文である。

金鶴泳はこの幸運に恵まれなかった、父親の暴力によって。鶴見はこのことと、在日朝鮮人作家たちが母国語ではない言葉で多くの優れた日本語文学作品を生み出したという事実を重ねている。章題は「使わなかった言葉」、さすが鶴見俊輔だなと唸る鋭さと眼差しの温かさである。


息子のこの楽園の時代ができるだけ長く続いて欲しい。ひらがなもハングルももちろんアルファベットもなるべく遅く習得すれば良いと思う。言葉を覚えたら、世界の見え方はまるっきり変わってしまうから。喃語でおしゃべりするこの特別な時期を、のんびり過ごして充分に楽しんでほしい