My everyday life from Yeosu/여수/麗水, Korea.


2018/10/25

色んな音


ドンちゃんは毎日仕事を定時で終わらせ、弾丸のような速さで帰宅してくれます。それが18時半過ぎ。その時間までには息子すでに夕食もお風呂も済ませているので、就寝時間の19時半まではたっぷり遊べます。ドンちゃんと息子の至福の時間です。



私はその時間に大人の夕食を簡単に準備するのですが、最近ちょこっと参加。というのも、三人で一緒にする絵本の読み聞かせが楽しいから。

日韓で同じ本をセンテンスごとに読んでいます。私は日本語、韓国語はドンちゃんで。バイリンガル教育とかではなく、単純に面白いから。そして息子も集中してくれるから。同じページでも、音が全然違っていたり、でも似ていたり。あいうえおだけじゃなくって、世界には色んな音があって不思議で面白いよって。




上の写真の「でてこい でてこい」も好きだけど、韓国の子守唄の絵本である「새는 새는 나무 자고(邦題、ことりはことりは木でねんね」もすごく好き。リズム良く、愛情溢れる内容に沿う韓国画が美しくてうっとりします。日本語にも翻訳されていて、새をことりと訳しているがすごいなぁと思ったら、なんと松谷みよ子さんが翻訳されていた。さすがわ。とてもお勧めです。


日中は私といるので絵本は日本語に偏りがち。最近の息子は絵本を読み聞かせろ欲求がすごいです。自分で絵本を選び「え!(読め」と命令、ぶっ続けで読み聞かせ。同じ本を繰り返したり、ページを飛ばしたり、途中で別の本に移ったり。今日は45分間を3セットで、読み手は喉が痛くなりました。




そんな毎日なので息子が絵本をより取り出せやすくするための収納をよく考えています。普段は手に取れる小さめの本は箱に入れて、大きめの本は立てているのだけれど、息子の動線を考慮すると改善の余地あり。

我が家は基本2言語で生活しているので、息子との絵本ライフも2倍に楽しくなるといいな。



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2018/10/17

冷たい風




週末は久しぶりに家族三人で遠足へ。行き先はヨスを成す一番大きな島の、一番南に位置する向日庵というお寺。家からは車で1時間。ヨス屈指の観光地。




そこでの景色も、そこで食べたご飯も良かったけれど、一番印象的だったのは道端で국화빵を売っていたおじさん。국화빵とは菊バージョンのたい焼きといったところ。ただあんこは日本に比べてかなりさっぱりめ。たぶん小豆を潰しただけでお砂糖は使ってないんじゃないかな。

3個で200円。その場で3つ作ってくれた。出来立ては熱々なのはもちろん、表面がさっくさくでなかがもっちもち。すごく美味しかった。二人で1つずつ食べ、残りは大切に取っておき、翌朝トースターで温めて二人で半分っこしたほど。

ここのおじさんが別れ際に「冷たい風が吹くようになったら、このパンのこと思い出してね」って言ってて、それがとっても粋があって、風情があって、すごく良かった。直接「また来てね」って言うのではなく「思い出してね」って言い回しがぐっとくる。

そして何より、韓国語の찬바람(冷たい風)という言葉が、日本語の「冷たい風」よりも、質感を伴って心に響いてくる。秋が深まり冬の訪れを教えてくれるツンとした風。韓国の短い秋が終わってしまう寂しさを感じるあの風。찬바람は韓国の四季を巡る思いが詰まっているなと、おじさんの言葉を聞きながら思いました。

韓国の市井の人々の表現や言い回しに最近惹かれることが多くなった気がする。息子にかけてくれる「美しい人」といった言葉とか。







ちなみに、ここでのお昼は海鮮パジョンと太刀魚の煮込み。見晴らしが良いところで食べたことも手伝って、とっても美味しく頂けた。特に海鮮パジョンは久しぶりにザ・クラシックなパジョンって感じで美味しかったな。太刀魚は骨が骨が多いから少し食べるのが面倒くさい。

来週の遠足は鶏のユッケを食べに行こうと計画中。実りの秋だもの、찬바람が吹く前に色々と食べ歩かないとね。



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2018/10/11

愕然とした


朝晩冷え込むようになってきたヨス。空も高く、空気も乾燥し、熱いコーヒーが美味しくなってきました。久しぶりに足を運んだ市場では、無花果の代わりに栗や柿が並んでいて、本格的な秋が訪れていることが分かります

先日約1ヶ月の日本滞在を終えヨスに戻ってきました。ヨスに戻る時は母も一緒に。有給を使ってくれて、約1週間一緒にのんびり過ごしました。



息子が新生児の時にお手伝いで来てくれた前回はどこにも行けなかったので、今回はちょこちょことお出かけしました。母と行きたかった順天の庭園博覧会の公園ではちょうどコスモスが咲き盛り。息子はベビーカーでねんねしてしまったけれど、その分ゆっくりコスモスを楽しめました。



美味しいものも色々と食べたなぁ。スケトウダラを生のまま干して煮付けたものが今回のヒットでした。




そうそう、ヨスに帰る際、台風の影響があり金浦でドンちゃんと合流し一泊したのですが、泊まったレジデンスにドンママが手作りの晩御飯を持ってきてくれました。緑豆で作るビンテットクやキムチチゲ、コギジョン、ナムルなどなど。どれも本当に美味しくて、母にもドンママの美味しい韓国料理を食べさせてあげたかったので、すごく嬉しかったです。ちなみに写真はアワビと椎茸と燻製卵のお醤油煮。ドンパパが7時間かけて卵を燻製にしたみたいで、味がしみて美味しかった。

それにしても実家では両親にたくさん助けてもらった。両親にとっては、寝てばかりだった時よりもハイハイするようになり、笑ったり怒ったりするようになった息子がもっと可愛いいらしく、とても可愛がってくれた。

掌中の珠のように息子を慈しんでかわいがる両親の姿を見ていると、自分も祖父母からこんな風に思われていたんだと愕然とする。何一つ分かってなかったって。いや、分かってたつもりだったんだけど。祖父母としてはそんなこと分からなくていいと思っているんだろうけど。こんなに愛されていたんだな。

でも同時に、息子が私の両親に歓びをあげているように、私も祖父母に良いものをあげることができたんだなーって思うと、自分って偉いなーっておもいました(爆

今日で母が帰ってしまった。見送りから帰る時、息子を抱きながらほろほろ泣いてしまいました。寂しくって。でも、またここで愛する人たちと生活を作っていく楽しみがあるから、メソメソせずに今しかない一度だけの毎日をしっかりと楽しんでいこうと思います。



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