My everyday life from Yeosu/여수/麗水, Korea.


2019/03/13

小さな哲学者の散歩

黄色い小さなレンギョウの花が咲き始め、湾にいる鳥たちもここを発つ日が近いのか、飛び立つ練習に抜かりない様子。ヨスに春が来ました。

子どもにとって2回目の春。1年前はまだ3、4ヶ月で歩くことはおろか、首座りもまだまだな赤ん坊だった彼(成長が遅めだった!)今は1日計3時間以上は外で歩き回る、外で遊ぶことが大好きなわんぱくな幼児に成長しました。

朝から昼まで外を歩き回り、お昼を食べてお昼寝をしたら、また夕方まで外で遊ぶ毎日。子どもはもちろん私もすでに日に焼け、寝かしつけの7時半には自分もいびきをかいて寝そうになりそうなほどクタクタ。けれども、動き回る子どもを見るのはとっても楽しい。

例えば、子どもが影の存在に気付いた時。影を見ながら、振り向いたり、戻ったり、曲がったり、歩き方を変えたり、初歩的だけど確かめる方法論が身についていてびっくりしたり

水溜りを見つけたら、手でバシャバシャするのがお気に入り。水が色々な方向に飛び散る様が、叩き方によって変わることが面白いみたいで、それは同時に液体が持つ特異現象を発見でもあるなと思ったり。

鳥の鳴き声に身体をバウンスしたり、笑いながら歩いて、立ち止まって回ったり。

自由に何かを思いつきながら動く様はまるで小さな哲学者。そんな姿を見て、子どもにとって自然の中で自由に遊ぶ重要性を感じました。毎日特に予定もなく、子どもと外をあてもなく自由に散歩するのが日課だけど、これからも出来る限りそうゆう時間を与えていきたい。子どもにとって人生のほんの一瞬だけど、とても大事な時間だよなぁ。

ベビーカーを使わずあんよが基本な分、抱っこの要求にも耐えねばならず、私の腰も悲鳴をあげているけれど、もう少し踏ん張っていこうと思います。。。。

小さな哲学者の散歩、日々記録していこう。

追記
毎日子どものペースに合わせて子どもを自由に遊ばせてあげられるのは、私の精神状態に余裕があるから。それはどんちゃんの存在が大きい。朝は早起きの息子と一緒に起き、朝ごはんの支度して、朝ごはんを食べさせ、顔を洗いスキンケア、オムツ替え、そして私を起こしてくれる。夜もすぐに帰ってきてくれて、メインで育児を、子どもが寝てからは家事をしてくれる。休日ももちろん育児のメイン担当者はドンちゃん。我々はチーム育児として子どもの健やかな成長を目標に日々奮闘してます。(つまり、私が人間として大きいので余裕ある育児をしているわけでは決してないということを書きたかった、いやそもそも余裕あるのか?!)



4 件のコメント:

  1. 初めてコメントさせていただきます韓国在住4年目のHanaと申します。
    いつも更新を楽しみにしております。
    前回のブログで今後のブログについて書かれており、もう更新されないのかな・・・と思っていたので記事のアップ、とてもうれしかったです。
    小さな哲学者さんとの日々、毎回のブログで感じることですが、Shiinaさんの文章一つ一つから情景が見えてきます。穏やかであたたかい。
    前々からShiinaさんにお伺いしたいことがありました。
    現在息子さんに話しかける言語は日本語でしょうか、韓国語でしょうか。
    私自身現在0歳児を育てているのですが、今後言語をどうしていこうか、出産前から、もっと言うと妊娠前から悩みながらも、そして主人と話し合いを重ねつつ今も方向性がハッキリと定まっておりません・・・。
    Shiinaさんのブログの隠れファンでしたが、この度勇気出して初めてコメントさせていただきました。
    小さな哲学者さんとどの言語で触れ合っているのか、教えていただけたら幸いです。

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    1. hanaさん、コメントありがとうございます!更新するたびに読んで下さってくれてること、嬉しいです。実際にはドタバタズッコケな毎日なんですが、穏やかであたたかいと形容して下さったこともとても嬉しかったです。ありがとうございます!
      同じく韓国で0歳児のお子さんを育てていらっしゃるのですね。言語問題、境遇が同じだからこそどれだけお悩みになっているのか察せます。難しいですよね。
      我が家の場合、夫も私も子どもには日本語も習得させたいという意見で一致しているので、妊娠中からバイリンガリズム研究の論文や研究書を読んできたのですが、バイリンガル教育では"一人一言語の法則"というのがあることを知りました。それに従い、私は日本語を夫は韓国語を子どもに対して使うことを決めています。夫婦の会話は韓国語ですが、のちのちは日本語にシフトさせる計画です(夫に頑張ってもらわないと、笑) 韓国で教育を受けて育つ以上、家庭でどんなに頑張っても日本語は大海原に向かう小さなボートみたいなもので、バイリンガル教育は難しいとも読みました。だからこそ、できることはやってみようかなと夫婦で腹をくくっています。

      もしhanaさんが少しでもお子さんにも日本語をと考えていらっしゃるならば、中島和子先生の『完全改訂版 バイリンガル教育の方法 』(アルク選書)をその前提知識習得としてオススメします。分かりやすく良書でした。せっかく2つの母国を持つのだから言葉も継承していきたいなって思いきっと誰にでもあると思います。。難しいとしても。。。子どもと日本語で話したい気持ちを簡単には捨てられないし。。。
      そのへんのことも今度ブログでも書いてみようと思います^^

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  2. Shiinaさんご返信ありがとうございます!とても嬉しいです。。
    初めてShiinaさんのブログと出会ったとき、なんというか・・・物語を読んでいるような、本を読んでいるときの静かで穏やかな気持ちになるというか。。(語彙が乏しくて悲しいです。。)
    Shiinaさんが綴る文章がとにかく好きです!

    バイリンガル教育、知れば知るほど簡単ではないんだなと感じています。
    我が家も日本語を習得させたいというところは一致しているのですが、アプローチの仕方がそれぞれ違く・・・
    私もShiinaさんと一緒で、私は日本語、主人には韓国語を使っていくことを提案したのですが、主人はまず韓国語を確立させてから日本語をさせた方がいいのではないかという意見で。幼稚園やら学校に行き始めた際、韓国語が拙いと子どもがかわいそうだという気持ちと、セミリンガルになってしまうことを恐れているようです。
    もちろんその気持ちはわかりますし、最初は胸が痛むでしょう。私自身も一番恐れているのはどちらの言語も中途半端になること。でも幼稚園なり学校なり外の世界に出れば韓国語のシャワーを浴び、子どもの脳はどんどん韓国語を吸収していくはず。と伝えるもあまり納得しない様子で・・・。
    ただ、私が夫よりはバイリンガル教育について調べていることを知っているので、そこまで強くは言ってきません。
    今のところ、私の方針でやってみよう、もしダメならそこで軌道修正していこう。完璧を目指すなと言われています。
    私の方針と言われても、正しいかなんて分からないというのに。。
    家の中ではこの方針でいいとして、義両親だったり親せきだったりの前ではそれを貫いていいのかなど、疑問と不安と焦りは溢れるように出てきます。。

    書籍の紹介ありがとうございました!早速取り寄せました。
    うちの子もShiinaさんと同じ男の子なのですが、生後2ヵ月なもので中々本に向かう時間が取れずにおります。息子の顔を見るたびに、この子の為になんとかしなくてはと不安になり、気持ちだけが焦ってばかりおりました。その姿が息子にとっては一番良くないのかもしれないですね。。時間を見つけて少しずつ読み進めて知識をつけていきたいと思います。
    初めてのコメントでしたのに丁寧に、そして親身に返信いただけて感謝です。とても救われました(涙)長々と申し訳ありません。。
    ブログ楽しみにしておりますーーーー!!!!

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    1. hanaさん、ありがとうございます。そんな風に稚ブログを評して頂けて、細々と書き続けてきた意味がありました。嬉しいです!これからも更新していこう、というモチベーションになりました!
      お返事じっくり読ませて頂きました。なるほど、そうゆうことでしたか。hanaさんは私と同じ意見を持っていらっしゃることが分かり「同志〜〜!!!」と握手したくなりました。紹介させて頂いた本は方法論というよりは理論武装、しかもどれだけバイリンガルになることが大変なのかがケーススタディから分かるようになっているので、ご主人が心配されている「幼稚園に通いだした時の韓国語の心配」は杞憂に終わることがよくわかります。ヨス在住の日本人ママたちと良く集まり、日本語教育について話すのですが(昨日も集まりました!)そこで話を聞く限り、「韓国語は父親が家庭で話していれば、また保育園に通い始めてからで充分すぎるほど」で、問題は日本語だ。ということが分かりました。ご主人の心配がなくなり、hanaさんと一緒に力を合わせて息子さんの教育を一緒に取り組んでいければいいですよね。
      個人的な感覚としては、hanaさんが考えてられているように、日本語で話しかけるのを徹底したり、絵本や手遊び歌、童謡などといったコンテンツも日本語で取り入れたりすれば良いと思っています。ヨスで仲良くしている3歳児を育てている日本人ママ友のお話によれば、保育園に通いだしても自分とは日本語で話してくれる、と言っていました。彼女は1人一言語の法則も徹底されていて、おうちにはかなりの量の日本の絵本があり小さい頃から読み聞かせをされてきたみたいです。
      それでも、やはり難しいし、何が正解なのか、これでいいのか迷う毎日ですよね。「母国語を教えることは子どもにとって大事だ」ということはわかっていても、私も手探りの状態です。なのでhanaさんのお気持ち、すごくわかります。自分がこれからも日本語を徹底できるのか、不安になる時もあります。義理両親の前で、タクシーやバスに乗っている時、韓国人の友人たちの前で、日本語で息子と話すことがいかに大変で気まずいのか、最近とても感じています。
      息子さん2ヶ月なのですね!!!ああああ、かわいい!!!2ヶ月って響きがもうかわいい!!!2ヶ月ならばまだまだ夜は起きますよね。。。お疲れ様です。頂いたコメントも貴重な休憩時間に書いて下さったことが分かり、胸が痛みました。ありがとうございます。もし何かありましたら、またいつでも、メールアドレスを頂ければメールでやりとりでも!私も手探りの状態ですが、ケーススタディの一つとして何か良い方法があったらシャアしていきますね

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