My everyday life from Yeosu/여수/麗水, Korea.


2016/08/30

夏から秋


台風の影響なのか、今日のヨスはものすごい風。窓を開けていると、壁に貼ってある写真やポストカード、カレンダーが風とともに流れていってしまいそう。空にも灰色で分厚そうな嫌な感じの雲が広がっています。一昨日あたりから気温もぐんっと下がり、一気に秋の気配がします。

週末にドンちゃんと訪れた市場では無花果がたくさん並んでいるのを見て秋を感じ、一方でトマト農家のおばちゃんは見つけられず。

おばちゃんがいつもトマトを売っていた場所の後ろに貼ってあった顔写真と名前のプラカード(おそらく、ここの市場で野菜を売るのに必要なライセンス?も外されていた。いつも私たちが見えると、ニコニコ笑って迎えてくれて、1000円分ではなく500円分を買っても、たくさんおまけをしてくれたおばちゃん。何より、太陽を浴びた味がする美味しいトマト。この夏はこのおばちゃんが作るトマトを毎日食べていたので、会えなくて残念。

季節の移り変わりはちょっと切ないな

秋といえば、韓国はチュソク(秋夕)が近く、昨日光州帰りに寄った大型マートではその準備が忙しそうでした。小さな特設スペースがいくつもあって、チュソクの時に、家族を迎える側が必要な食材やら、家族に会いに行く側が必要なギフトやら、が熱気に包まれつつそこに綺麗に積まれていました。

我が家もチュソクはドン家で過ごすので、すでにソウル行きの飛行機は予約しています。早くドンママとドンパパに会いたいな。。。





写真は、鶏です。近所の空き地に柵をこしらえて鶏を飼っているのです。誰が?その横にあるお店の主人のおじさんが、です。参鶏湯のお店。彼らを見るたびに美味しそうでヨダレがでそうになります。

ここでこの鶏を食べたい、と訴えたところ、ヨスの山奥にはここよりも良い鶏を育てているお店があり、そこで新鮮だからこそ鶏肉の刺身を出す、そこの方が絶対に美味しい、とドンちゃん。秋になったら鶏肉の刺身を求め、そこに行くことにしました

早く本格的な秋が来ないかな。




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2016/08/26

甘くて優しい


ドンちゃんはどこでも、いつでも、私に愛を囁くロマンチスト。最近はもちろん日本語で、彼のその大きくて深い愛を表現してくれるんだけれども。

昨日は「マイベイビー すきよ だいすきよ ぜーんぶ すき よ」と、なぜか、女性っぽい口調だったんです。いつも「ですます」もしくは「だよ」のドンちゃんがいきなり語末に「よ」を使うとは!何事か!と思ったのですが、どうやら私が母と電話をしている時の口調をそのまま真似したらしい。彼曰く、「そうなのよー」「ほんと びっくりしたのよー」というのを私は連発してるらしい。

母親に対して使っている語尾「よはきっと尊敬の意味も含まれていると推測したらしく、彼も私に使ってみたという。なるほど。この一件で、語学というのは聞いて学ぶ」という面が強いんだな、ということがわかりました。

オネエっぽい口調だけど、私はドンちゃんの「すきよ、だいすきよ、ぜーんぶ すき よ」が好き。甘くて優しいから。これからも、もっと言ってもらわねば!





さて、ここ数日のヨスは本当に暑かった。特に夜は珍しく寝苦しく、一晩中、冷房のお世話になりました。今日は天気が崩れたため、とても涼しい。

暑い中の夕食準備は気が滅入るのが常だけど、イタリアで買ってきた色々な調味料があるので、今のところ、楽しい

写真はお土産の一つである、バルサミコクリーム。お店の人に聞いたところによると、熟成したバルサミコ酢に近づけるために、コーンスターチなんかを加えて作られたのがこのバルサミコクリームらしい。熟成したバルサミコ酢は値段も高いので、イタリア人もなかなか買えないみたい舐めてみると甘みもあって、普通のバルサミコ酢よりも食べやすい。とろみもあるので、これは料理に使える!と思い、赤と白の両方を買ってきた次第です

さっそく、なすを焼いて、バルサミコクリーム浸しみたいなのを作ろうと思ったけれど、近所のスーパーになすがない。代わりに青梗菜を買ってきて、ごま油でさっと炒めこれで和えて食べました。お醤油も少しだけ加えて。ドンちゃんにも好評で、少し甘くて、さっぱりしてなかなか美味しかったです今日こそは、なすで作らなければ。(で、結局、外食

そういえば、昨日は夕食を食べながらドンちゃんが「僕は週末マイベイビーとしたいことがたくさんあるんだ」と目をキラキラさせるので、例えばどんなこと?」と聞き返したところ、「散歩して、市場に行って、家で休んで、一緒に料理して、一緒に映画をみて。。。」と。それっていつもの私たちの休日じゃん!でも、考えてみれば、日本帰国後すぐにイタリアへ行ったので、ヨスで過ごす8月初めての週末だということに気づきました。

それに、こうゆうささやかな休日を、ドンちゃんも楽しみにしているのがなんか嬉しい。遠くに行くことも楽しいけれど、やはり日常も楽しいね

ドンちゃんのおかげで、今週末も甘くて優しい週末が送れそうです。




オマケ
最近発売されたこのラーメンが美味しかった。
とうとう韓国でもノンフライの麺が登場したヨ!
スープは牛の骨で取ったスープの味で、こってり。






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2016/08/24

増える-シエナで思ったこと-


ヨーロッパの観光地を旅すると、ヨーロッパや北米の観光客たちがアジアからの観光客に比べて圧倒的に家族連れであることに気づく。もちろん、地理的に気軽に行けるから当たり前のことなんだけど。でも、ベビーカーを押しながら若い夫婦が旅を楽しむ姿や、小さい子と一緒に現地のレストランで食事を楽しむ家族はとっても素敵だし、それを当たり前のように受け入れる観光地や現地の人々もさすがだなと思う。これぞ欧州の余裕なのかな




一つの観光地で色んな国の家族を見ることは私にはとっては新鮮で価値があり、インスピレーションを与えてくれることでもあります

今回の旅で特に印象的だった家族は、シエナの大聖堂に付属する塔に登るために並んでいた時、列の前にいた、英語を話していた家族。知的な雰囲気があるお父さんとお母さん、同じく賢そうな中学生ぐらいの美少年な息子




何が印象的だったかというと、息子がこの大聖堂やシエナの歴史についてスマートフォンで色々と調べながら、両親と一緒にシエナについて話していた姿。カンポ広場の美しさや建築物、シエナ派の絵画について、三人で対等に楽しそうに話している姿。

家族で一緒に勉強して同じものを観て一緒に感動しているそんな三人を見て、私とドンちゃんがしていることを同じようにしているんだと思いました。私たちは夫婦二人で、だけど、向こうは家族で。

同時に、子供というのは「してあげる」存在だと思っていたけれど、でも、一緒に色々なことを共有できる存在なんだ、ということに気づいた瞬間でした。「教えてあげる」「気づかせてあげる」「経験させてあげる」などなど、親になったらそうゆうことばかりなんだと疑問なく考えていたけれど、でもそれだけではなかったということに、ハッとしたのです。




つまり、家族が増えるということは、ただ単に負担が増えるということではないのだということ。もちろん実質的には負担が増えるけれど。でも、それは私にとってドンちゃんの他にもう一人ドンちゃんのような仲間(家族)が増えるということ、なんだなって思えたのです。この世界に散らばる色々な感動を一緒に一番側で感じ共有できる存在が増えること、なんだと。これは自分にとっては新たな考え方。

そして、それって、ものすごく幸せで素敵なことなのではないか、と三人家族を見ながら思ったのでした。楽しいことは1人で経験するよりも2人がいいし、2人よりも3人、4人がいいもの。この考えは、すぐにドンちゃんに話してみました。そしたらドンちゃんも同じことを思ったみたい。家族が増えることの本質。

と、イタリア旅はこれからの二人について、ドンちゃんと具体的に話した時間でもありました。





ここでの写真はすべてシエナで撮ったもの。シエナはルネサンスの主導権をフィレンツェと争い、負けた街。だからこそ、中世の街並みが色濃く残るので、フィレンツェと比べてみるととても面白い。





また、私たちが訪れた時は、パリオ祭が近かったため、各地域ごとに集まり、決起集会が開かれてました(直前の二枚の写真) 各地域の旗のスカーフを纏い、それぞれの歌を歌って食事をしていた姿に、イタリアとは本来都市国家であること、地域色が強い国だということを見ることができました。なかなかよい経験だったな。


最後に、イタリア中部で地震が発生し、大きな被害が出ていること、多くの人々が瓦礫の下に閉じ込められているということをニュースで知り、胸が痛いです。家族を探す人々が無事に家族に会えること、瓦礫の下にいる人々が一刻も早く救助されること、を願うばかりです。






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2016/08/20

いつでも二人で




フィレンツェからスタートし、シエナ、マテーラ、ローマ、そしてまたフィレンツェに戻ってきました。今日が最後の夜、美味しいものをたっぷり食べると二人して意気込んでいます

日差しこそ強いけれど、カラリとして過ごしやすいイタリアの夏にすっかり魅了され、バッチリ日焼けをしてしまいましたが、ドンちゃんと楽しい時間を過ごしました。今回のイタリア旅(特に念願のマテーラ)については後々書いていきたいと思います。

どこに行こうとドンちゃんと一週間以上一緒にくっついて過ごせることが何より幸せだということ、知らなかったことや新しいことに触れて二人で一緒に感動することができることが何より楽しいこと、をドンちゃんと旅行に行くたびに強く思います。今回の旅でも毎日、どの瞬間もそう思っていました。

ドンちゃん、また一つ新しいことを二人で吸収し共有できたね


さて、最後の夜を楽しんで、無事に韓国に帰らなければ(論文が待ってる

写真は念願のマテーラにて。ここに来るためのイタリア旅行でした。洞窟住居が目の前に広がっています。



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2016/08/13

今年の夏休み



今日からドンちゃんが夏休みなので、8泊10日でイタリアに行ってきます。おそらくこのブログがアップされている頃には、南のとある地方都市へいるかも。

西安から帰ってきてすぐに飛行機のチケットを予約したのが4月。そこから8月まで時間があったので、じっくりと計画をたて、色々と準備をすることができた気がします。(といっても、ホテルやイタリア国内線の予約はちょっとギリギリだった)


家族の事で(特にドンちゃんの方)心配なことがたくさんあったのですが、すべて何とかおさまったので、気持ちよく出発できることが嬉しい。

二人で楽しんでいきます。



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2016/08/11

全部、暑さのせい



東京の夏ってなんでこんなに暑いんだろう、きっと韓国に戻れば少しは涼しく感じるかもしれないなー、と、トボけた事を考えていた私。もう、ものうすごく暑いです、ヨスも光州も。東京に負けません。

こんなに暑いので、毎日聞く音楽もやはり夏に関連したもの。最近は、10年ぐらい前の夏に毎日聞いていた曲を久しぶりに聞いています。「最初から。。。二人が泳ぐイルカだったら。。。」と唄うその曲は、ひと夏の淡い恋の相手をイルカに例えながら、最後にその相手はイルカになってしまい海へ帰って行ってしまう、という切なく泣けるナンバーなのですが(だと、私は解釈)。ただ、今になって、イルカとして帰って行ってしまった彼女は、彼に何を学ばせたのだろう、という疑問を持つようになりました。人間の姿になって、この地上に現れたってことは、何かを伝えたかったのではないのかな。

と、考えが及んでしまうのは、たぶん暑すぎて頭がおかしくなっているから。

そんな暑い中、ドンちゃんのリクエストだったので、カレーを作りました。市場で手に入れた豚の後ろ足と、夏野菜たっぷり入れたやつ。

野菜は一つ一つフライパンで炒めて、すべてお鍋に入れて、塩をふって蓋をして中火で蒸し煮。焦らず待っていると、どんどん野菜から水が出てくるので、水を入れる必要はなし。日本から持ってきたカレー粉と、前に作っておいたオレンジと玉ねぎのチャツネを入れれば、とっても深い味のあるカレーの出来上がり。簡単だけど、汗ダラダラかいてしまった。

ドンちゃんも喜んでくれたけど、作った本人が山盛り2杯をお代わり。私の胃袋は、間違いなく暑さでおかしくなっている気がします。


写真は、人生初のみつばちトート。可愛くてお気に入りなんだけど、ポケモンのポリゴンに見えるのは、暑さで目がおかしくなっているからなのかもしれません。






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2016/08/09

枝豆






今回の日本滞在は、家族とほぼ一緒だったので、別れがいつも以上に耐え難かった気がする。しかも別れ際に母が泣いたので、飛行機の中がとても辛かった。何度繰り返しても毎回こうも辛いと、どうしたもんかな、と思ってしまう。

でも、ヨスに戻って、ドンちゃんに熱烈に歓迎され、久しぶりの我が家の壁に私が贈った手紙が貼られているのを見た。これ、なんで貼ったの?と聞く前に「マイベイビーに会いたから、いつでも感じることができるように手紙を貼って、眺めていたよ」という満面の笑みで言うドンちゃん。やっぱり、ドンちゃんが横にいるから、楽しくて幸せだなと思う。

救われるのは、韓国が日本よりも自分の親を思う気持ちが強いところ。なかなかお母さんやお父さんに会えない寂しさを、こっちの人はすごい理解してくれる。40代、50代の大人でも「お母さんに会いたい」と人前で言うことに抵抗がないから、だからこそ、「お母さんに会えなくて寂しいでしょ」と当たり前のように聞いてくれる。それに対して、「そうなの、離れて暮らすことに申し訳なさがあるんだよね」と、堂々と答えることができることに、やはり救われる。

と、実家ロスもひきづりつつ、全然進まなかった論文を今日から執筆していかないと。ロスってる場合じゃないわ。

写真は実家の近所の農家で買ってきた、朝摘みたての枝豆。葉をとって、実をを一つ一つハサミで切って、グラっと茹でて、塩をふって食べる。ものすごい美味しい。新鮮だから冷凍保存して、韓国にも持ってきました。今回はドンちゃんが来れなかったので、母が「ドンちゃんに食べさせないと!」と、枝豆以外にもトウモロコシなんかも持たせてくれた。

ビールと食べよう。論文、やることやって。




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2016/08/04

夏と器





私とドンちゃん、お互いの家族にとって色々な問題が起こった、今年の夏。

一週間と少しだけの間、日本に滞在しドンちゃんと離れているけれど、いつだってドンちゃんはそばにいるんだなと感じる。

色々なことを報告しあって、励ましあって、同じことを一緒に望んで、考えて。

夫婦の間の信頼とは、お互いがいるから、どんなことも乗り越えることができると心から思えることなのかな、って実感できた夏。

写真は、ふらりと寄った器屋さんで一目惚れして買ったもの。亀田文さんという陶芸作家さんの作品。大きいのにとっても軽く、まるで墨汁ような濃淡で描かれているお花のモチーフに、私とドンちゃんを重ねてしまった。向き合って、お互い手を伸ばしあっているような。。。


専門書を一冊買えるような値段だったので(貧乏性な私、笑、大事に大事に持って帰らなくては。




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