My everyday life from Yeosu/여수/麗水, Korea.


2013/09/03

韓国陶磁器の特徴とは



今日は昼間も長袖が必要な気候でした。

なので昨日も今日も、アトリエからの帰り道は徒歩。
50分の道のりを、畑を観察したり、山の葉の形を写真に収めたり、
海を眺めたり、途中で本を読んだりしながら、1時間半かけて帰ってきてます。

秋だ秋だ、と散々ブログでも書きましたが…それにしても早い。
季節というものは、カメラのシャッターを切ったように変わってしまうものだったけ?
と、過ぎていった夏を少しだけ懐かしく思います。

今週は先生が展示用の作品作りで忙しいので、
私はアトリエの隅の、風がよく入ってくる場所、でひっそり作ってます。



今回は象嵌技法。成型した記事に線や面の文様を刻み、
他の色の土を埋め込む技法で、朝鮮半島特有の技法です。

↑写真のように鉛筆で下絵をした後、掘っていきます。



掘ったところに、筆で土を塗ります。乾燥させてまた塗ってを3、4回繰り返し、
最後は指を使い、土をならして文様に練り込んでいきます。
想像よりもけっこう大変な作業でした。(まだ10パーセントも終わってない)


ここで、文様について悩んでいたのでしたが、
先生が持っている資料を参考にして、唐草牡丹文を線で表すことにし、
やっと今日、壺の中心部分にそれを鉛筆で書き終えました。

自分独自に描いていいよと言われたのですが、
ちょっと考えが変わったのです。

というのも、いつもの世間話の中にあった、
「日本や中国の陶磁器が100%で完成だとしたら、韓国のそれは99%なんだ」
という先生の言葉に深く考えさせられたからです。

例えば、身近な陶磁器である食器。
日本のと韓国のと比べたら、何かが違う。
でも実際に何がどう違うのか、と言われたら言葉ではなかなか表せられないんです。
(私は)

でも先生の言葉を自分なりに解釈した結果、韓国陶磁器らしさ、というものが
私の中で確固として出てきました。

それはマイナス1%に宿るもの。
カラフルな絵付けといった技法ではなく、
自然と土と独自の技法で伝えられ守られてきたもの。
ナチュラルで素朴さ、といったもの。

私は、目標としては、日本人たちに韓国陶磁器を紹介するのではなく、
漠然と「いつか韓国で韓国人から陶芸家として認められたい」と思ってたんですが、
それにプラスして、韓国の伝統文化としての陶磁器をもっと意識しよう、と考えるようにもなりました。自分なりの大きな変化でした。

なので、今回も、唐草文を選びました。
韓国特有のものを一生懸命吸収して、練習して、私なりに表現していきたいです。



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