My everyday life from Yeosu/여수/麗水, Korea.


2016/12/27

二人で作ったクリスマスディナー


この時期特有の行き交う人のせわしくもどこか少し楽しそうな姿からなる街の風景、年の瀬、年末、歳暮といった雰囲気・・・が全くない韓国。特にヨス。1年間親しんだ年から新しい年への変わり目は、日本に比べるとかなりあっさり扱われます。

年末のあの「新しい年が来るぞ」という高揚感が嫌いではないので、韓国の年末に対しては惜しい気持ちもあるけれど、流れる時間に区切りなんてないということを実感することもできるから、これはこれで良しとしましょう。

さて、年末の前にクリスマスの話を。



我が家、今年はクリスマスツリーを出さずでした。私は直前まで論文で忙しいし、インドネシアに行くし、しかも、ツリーを出したらおそらく春先まで出しっぱなしだし(爆)(ちなみに小さなひな祭りに出した雛人形も夏まで飾った、汗)

とかいいつつ、ドンタクロースからちゃっかりクリスマスプレゼントはもらいました。欲しかったやつ。ドンちゃんの元にもドンタさんが来たみたい、良かったねドンちゃん(自分で自分のを買ってた、笑)

クリスマスイブは夫婦でお世話になっているヨスに駐在中の日本人のKさん夫婦と忘年会。美味しい牛肉と締めで美味しいテンジャンチゲとビビンバを食べておなかいっぱい。楽しい時間を過ごしました。

で、クリスマス当日。クリスマス気分じゃないよね、と言いつつ毎年恒例二人でクリスマスディナー作り。イブの朝から料理本を二人で眺め、何を作るのか決めてから、大型マートで買い出し。

今年は魚メインでさっぱりというう!ということで

・アーモンドスライスとアボカトとハンラボンのサラダ(モロッコ)
・カルピオーネ(北イタリア)
・コトリアッド(フランス)

を作りました。



アーモンドスライスとアボカトとハンラボンのサラダはドンちゃん担当。本当はオレンジを使うんだけど、せっかくなので済州島名産のハンラボンを。アーモンドスライスだけではなく、クルミや豆も一緒に。




カルピオーネは北イタリアの魚のマリネ料理。ホタテの貝柱と野菜(セロリ、人参、パプリカ)をたっぷり使いました。ホタテと野菜は別々にさっとオリーブオイルで火を通しておくことがポイント。マリネ液に漬けて冷蔵庫で冷やしておきました。





メインのコトリアッドはブルターニュ版ブイヤベース、あまり煮込まないのでシンプルな味わい。韓国ではメウンタンという魚の鍋料理が家庭でよく作られるためか、スーパーに行けば、頭つきのぶつ切りの魚たちを気軽に買うことができます。今回は頭つきのタラのぶつ切り、頭つきのクロソイ、小さなエビ、アサリで作ってみました。

三品しか作らなかったけど、どれもドンちゃんが撰んだ辛口の白ワインにピッタリ合って美味しかったです。久しぶりにキャンドルをともし、洋食器も使ったな。




テーブルランナーはクロアチアはドブロブニクで買ってきた伝統刺繍がほどこされたものを。本当は額をオーダーして飾ろうかと思っていたんだけど、やっぱり使うのが正しいかも。



ケーキは今年の夏イタリアで買ってきたリンツ(スイスだけど)のチョコレートケーキミックスで作りました。美味しくて、びっくり。夜にコーヒーを淹れることってまずないんだけど、思わずコーヒー豆を挽いていました。薄めに入れたコーヒーと一緒に食べたけど、最高だった。


クリスマスって感じしない~と言いつつ、結局は二人で楽しんだクリスマス。翌朝のNBAクリスマスマッチでも好きなチームが勝ってくれたし、最高でした。

年末もドンちゃんと楽しく過ごそう。



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2016/12/23

それだけで人生が豊かで楽しい





インドネシアに行ってきました。Mちゃんとジャカルタで落ち合い、そこから二人で鉄道で8時間、古都ジョグジャカルタへ。と、ここまでは前回のブログで書きました。

多くの島からなるインドネシアは多民族国家でもあり、文化も社会も多層で多様的。けれどもマジョリティーはイスラム教。ゆえに、今回の旅ではムスリム文化をたっぷり体験できました。





朝四時過ぎにモスクから最初の礼拝を呼びかけるコーラン朗誦。街や村に大音量で響き渡るそれは、もちろんホテルの部屋で寝ていてもばっちり聞こえます。長く引き伸ばされながら詠われるので、まるで重厚な音楽を聴いているようでした

トイレにはお祈りの時に身を清めるためのホースや足を洗う場所があったり、レストランや商業施設にもお祈り用の場所があったり、ホテルの天井にはメッカの場所を示す矢印があったり、イスラム教というのは生活実践だというのを聞いたことがあるけれど、まさにそうだなと身をもって感じました。

そうゆう体験に対して一つ一つ説明してくれたMちゃん。インドネシアが抱える社会問題や、インドネシア人の民族意識、ジャワ人について、彼らの内的世界、華僑が関わる歴史、インドネシア語から見る思想、実際のムスリムの宗教生活、などの話をしてもらいながら、歩いたジョグジャカルタ。Mちゃんのおかげで1人では見ることができなかったものを見ることができ、触れらなかったものを触ることができました。





インドネシア語がペラペラなMちゃん、現地の人と打ち解けておしゃべり。

Mちゃんには家族のように付き合っているインドネシア人の友人たち家族たちがいて、私はその話を聞くのがとっても好き、今回一番印象に残っているのもMちゃんとインドネシア人のお友達の話でした。現地の人と深く交流できるのは、もちろん彼女の生まれ持った才能もあるけど、それだけじゃなくて、やっぱりMちゃんの彼らを受け入れようとする、理解しようとする前向きな努力があるからなんだなって思いました。そうゆう努力の中に彼女のインドネシアへの純粋な思いがあって、それに触れることができたことも今回の旅の収穫の一つ。

インドネシアに対する専門的な知識だけではなく、異国に対する向き合い方、人に対する接し方、そうゆう一般的で普遍的で大切なことも、Mちゃんから今回学びました。一瞬一瞬が私の財産。Mちゃん、ありがとう。

旅の記録を書くのは苦手なので(結局今年は中国の西安も、イタリアのマテーラもブログで書けなかった)、あとは写真を貼り付けて終わりにします。




↑森の奥にあった鳥の教会
二人で大興奮


↑念願のワヤンクリッ



↑朝三時半に起きて(二人で死にそうになった)
日の出ツアーに参加したボロブドウール
雲があって日の出見れず(笑)


↑人生初のヒンドゥー寺院であるプランバナン寺院
良い写真を撮るために二人で色々と粘った


↑ムンドゥッ寺院にてカメラを握るMちゃん




↑ボゴの丘

その他、タマン・サリ、クラトン、ブリンハルジョ市場、浮き輪に載って洞窟や滝を見たり、盛りだくさんに観光しました。Mちゃんがレンタカーを交渉してくれたおかげで移動も楽だった!

肝心の食べ物は、食べるもの全てが美味しかったです。屋台でもお店でも色々とチャレンジしました。



↑屋台で吊るされてあった豆



↑ジョグジャの名物、鶏とジャックフルーツ煮かけごはん


↑バッソという肉団子入りの麺とスープ


↑屋台では甘くて美味しいお菓子が売らています



↑屋台で食べたサテという焼き鳥
ピーナッツのソースをたっぷりかけて食べる



↑これも屋台で食べたスイーツ
モチモチの皮の中はココナッツの餡



↑定番のミーゴレン


↑白身魚を揚げて甘辛いタレをかけたもの
鰻を食べているみたいで美味しかった


↑一番のヒットはsup garameという白身魚がまるごと入ったスープ
色んな種類のスープにトマトの酸味がきいていて、とっても美味しかった
家での再現は不可能だわ。。。


↑空芯菜の炒め物とエビのから揚げ



↑これは茄子を揚げたもの



↑屋台で食べた春巻きっぽいのも美味しかった


基本的に味付けは濃いめだけど、スパイスが多様に使われていて、深い味わいがありました。オランダ東インド会社がスパイスのためにインドネシアに固執した理由が分かる。。。



あー本当によい旅行だった。来月は日本でAちゃんの壮行会を兼ねて三人で集まれればいいな。そして今度はAちゃんに会いにMちゃんとカナダに行ければいいな。大学院を卒業する時に「それぞれがいる国で女子会をやろうね」という言葉を三人で交わしたんだけど、それが現実になっているから嬉しい。

それぞれ、違う国にいてもずっと続いていける友情をAちゃんとMちゃんとの間に築けたことは幸せ。それだけで人生が豊かで楽しい。

私も韓国で頑張ろう。







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2016/12/18

ワヤン



父が惚れたインドネシアの影絵芝居ワヤン・クリ。

どれだけ好きかといえば、そこで演じられる物語でもあり、古代インドの叙事詩であるラーマヤナに出てくるお姫様の名前を私につけ、同じく古代インドの叙事詩であるマハーバーラタに出てくるパンダワ五王子の長男と次男を弟たちにつけるぐらい。

両親の新婚旅行ももちろんインドネシアのジャワ島。ジョグジャカルタで撮った写真たちは今でも大切に保管されているし、その時買ったらしい、美しい細工がされた影絵の人形もばっちり家に飾られている。

写真の本は、父から譲り受けたもの。ワヤン・クリの本質を射抜くだけではなく、kebatinanに繋がるインスピレーションを与えてくれる内容。ここからイスラム教のスーフィズムや新プラトン主義、オランダ東インド会社について興味が湧き、自分の読書が広がってなかなか楽しかった。

額に飾ってあるのがラーマヤナのシータ姫、私の名前の由来になったお姫様。大学院時代の友達MちゃんからもらいましたMちゃんはインドネシア通。学生時代は旦那さん(当時の彼氏さんとインドネシアの農村で研究調査をするほど。ちなみに彼女は写真も上手で、私は彼女が撮るインドネシアの風景や人々の写真が大好き。村の子供たちの写真から、彼女のインドネシアに対する想いがヒシヒシと伝わってくる。今は、働いた会社を辞めてインドネシアに留学中のMちゃん。

ということで?

Mちゃんに会いに、そして一緒にジョグジャカルタの旅に行ってきます。

ジャカルタで待ち合わせて、次の日鉄道で8時間かけてジョグジャカルタへ。

ドンちゃん、留守番よろしくね!




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2016/12/16

めがね





眼鏡を新調した。

6年ぐらい使っていた眼鏡はフレームの色も剥がれていたし、レンズも傷だらけだった。普段はコンタクトだから外ではあまりかけなかったけれど、でも長距離移動の飛行機とか、ずっと家にいる時とか、頭の中を色んな考えでいっぱいにしている時はいつも眼鏡と一緒だった。

新しい眼鏡は、敬愛する映画監督であるウディ・アレンのシグニチャーでもある、あのボストン型のがほしいなって思っていたのだけど。。。実際にかけてみると全然似合わなかったので、無難なものにした。軽くて、よく見えて、お気に入り。

眼鏡といえば

色んな立場の人を理解できるように、眼鏡の数を増やすていくことが大切だと、とある方に説いてもらったことがあって、それ以来、私は自分の眼鏡が増えること視野が広く見えることを自分の土台(目標)に置いて生活してきた。視野が広がるのが喜びだったし、そうでなければ辛かったりして。

でも最近、眼鏡の数も大切だけど、そこから見えたものをどう受け入れていくのかについては、自分が元来かけている眼鏡によるんだなってことに気づいた。つまり、自分が元々どんな眼鏡をかけているのかを自分でしっかりと把握していることも、数を増やすのと同じぐらい大事なんだなって思うようになった

じゃあ、元々かけている自分の眼鏡についてどうやって知っていくのかといえば、やはり色んな眼鏡を増やして、それを外して、またかけて、外して、かけて、を繰り返して、そこで比べてみたり、気づいたことを深く掘り下げることが重要なのかも。かけたままだとそれが一つの眼鏡であることすら気づかないから。

だから、例えば、何か異文化にふれる時、新たな眼鏡を手に入れられるだけじゃなく、自分が何者なのかについて気付くチャンスでもあるといえる。それはとっても面白いことで、そこには無限の広がりがある気がする。自分が思っている以上に自分って未開拓だから。フロンティア!


新しい眼鏡をかけながら、そんなことを思う昼下がり。大事に使おう。




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2016/12/15

おうちで韓国ごはんーサンマの缶詰でー


昨日はとても寒い一日。

革靴の底から踏んでいる土の冷たさがジンジンと伝わる、そんな寒さでした。

昨日は寒すぎて、大学院の前のカフェへ必死で期末試験の勉強する大学生たちが溢れた店内で、ほんの一時、暖をとりました。温かいジャスミン茶を頼んだら、なんとお砂糖入りで出てきてびっくりしたんだけど、これがなかなか美味しかった。温かさは体に、甘さは脳に染みる。。





写真は、꽁치 김치 조림(サンマとキムチの煮物と訳すか)の缶詰です。꽁치 김치 조림とはサンマとキムチを甘く煮た、韓国では定番中の定番のおかず。その缶詰がなかなか美味しいとドンちゃんから聞いたので、買ってみたんです。が。。。




ものすごく美味しい!日本の鯖の水煮とかああゆう缶詰が好きな人は、本当に好きだと思う。ドンちゃんよりも私の方が気に入ってしまいました。毎日でも食べたいぐらい。

が、ドンちゃんが「化学調味料も入っているし、あんまり体に良くないんじゃない?」もっともなことを言ってきた。それに対しんなこと知ってるよ!でも食べたいんだよ!じゃあ、なんとかしてよ!」と言ったところ、「マイベイビー、僕が作ってあげるよ」と作ってくれました。

韓国のスーパーではサンマが煮物用にぶつ切りで売ってる時があって、それを使うのかな?と思っていたら、なんとここでも缶詰登場(爆





「キムチチゲ用サンマ」の缶詰。ちなみにサンマが入ったキムチチゲと、サンマとキムチの煮物はほぼ同じです。この缶詰のサンマにキムチと玉ねぎと水を入れて煮るだけ。お砂糖で酸味を取るのを忘れずに。




出来上がりが上の写真。なかなか美味しかったけど、やっぱり缶詰には敵わないような気もするような?

食べたくなったら、またドンちゃんに作ってもらうことにします。







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2016/12/12

冬支度の生姜茶




週末はドンちゃんと一緒に光州へ。

ランチして、デパートをあれこれ見て回り、お買い物。疲れたら、カフェでひと休みして、またショッピング・・・と、久しぶりに都会デートらしきものをしました。光州はヨスに比べれば大都会。ヨスにはデパートすらないのです。

翌日日曜日はヨスでのんびり散歩をしたりして過ごしたけれど、たまには人ごみの中を二人で歩くのも、なんだかいいなと思った週末でした。

写真は、生姜。

生姜と花椒を効かせた麻婆豆腐が猛烈に食べたくなった日、農協マートに買いに行ったら、なんと2キロが250円ぐらいで売っていたのです。少量売りはなし。なぜこんなに安いのかといえば、おそらくキムを作る人のため。生姜の横には、これまた大量の青ネギが破格で売られていました。


せっかくだから買ってきて、前から作りたかった生姜茶を作ることに。


韓国では冬になると柚子茶と同様に、よく飲まれる生姜茶。韓国で年配の方たちとお茶に行くと、柚子茶よりも、生姜茶を必ず勧められます。もしくはナツメ茶。

作り方はスライスした生姜を干したナツメと一緒にお砂糖と漬けて三週間、人によっては三か月ぐらい熟成させて作るのだけど・・・三週間?三ヶ月?私がそんなに待てるわけない!作ったら、すぐ食べたい!な人間なので、ちょっとレシピを工夫。




生姜茶にレモンも一緒に入ってたらいいなと思い、皮を剥いたレモンとスライスした生姜を一緒にバーミックスでガガーっとした後に、同量のブラウンシュガーで煮て、完成。ハチミツも入れようかと思ったけれど、飲む都度に自分の好みで入れたいなと思い省略。ナツメも入れませんでした。

写真の二瓶の他に琺瑯のスープストックタッパーにもたっぷりとあります。。。作りすぎた(汗)




これをスプーンでたっぷりすくって、ハチミツを入れて、熱々のお湯を注げば、体がポカポカになる生姜茶の出来上がり。美味しくて、大好き。


論文を書く合間に、お風呂上りや寝る前に、飲んでいます。これで冬を乗り切るぞ。


ちなみにドンちゃんは元々体が熱いので「生姜茶は危険」だと言い、少ししか飲みません。




ちなみにこの生姜で作った麻婆豆腐。花椒がききすぎて、唇がヒリヒリしたけれど、美味しかった!寒い日にはスパイスがきいたものが美味しいなぁ。




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2016/12/08

二人の根っこ




写真を整理しているときに、ふと目に留まった二枚の写真。左はドンちゃん、右は私、それぞれの小さい頃。

日本と韓国、別々の国で育ったけれど、小さい頃、夏は同じように水遊びをしていたんだなと思うと、ドンちゃんと私はやっぱり根っこは一緒なんだなって小さく感動する。


幼少期の記憶が核になって、そこから根が伸びるように人格が形成していったとするならば。


国が違えど、それぞれの両親から同じように可愛がられた記憶を持つ私たちは、同じような核を持っていたのかもしれない。そういった記憶の核から、根が伸びて、今の私たちになったのだとしたら、別々の国で育っても、こんなにも気が合うということに合点が行く。

私たちの根っこは一緒だったんだなって。




彼は日本人ではないけど、そんなことどうだっていい。一緒にいればいるほど、国籍なんて関係ないことがわかる。

国籍の違いよりも、私とドンちゃんはもっとたくさんの共通点を持っていて、私はその共通点の方が大事だと思う。

根っこも共通点の一つ。これからも、もっとたくさんの共通点を見つけていきたい。



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