韓国的美しさやそのルーツに関心を持つようになって、ドンちゃんと色んなところに行って、見たり聞いたり読んだりして考察を重ねるようになったけれど、常に一番身近にある考察対象は何と言っても、先生の作品。
先生の作品は土と釉に韓国の伝統を求めるもの。韓国人の中には「古くさく」と感じる人もいるらしいのだけど、私は好きだなって思う。
写真のマグカップも、陽に当たると力強く輝く赤い釉薬と化粧土で織りなす模様の感じや、ザラっとした土の感触に、やっぱり韓国らしい美しさを感じる。あとは何より、先生の感覚が宿ったその指先で形作られたそのラインと、細かな枝と葉。
釉薬や土といった物質の力を借りて顕れる「美」も好きだけど、先生が持つ精神的な感覚が結果として「美」として顕れるところに、私はもっと惹かれるし、そこにこそ韓国らしい美の本質があると思う。そして、それを知りたい。
ちなみにこのマグカップが焼きあがった日は、大統領の談話が発表された日。先生の工房は普段はテレビをつけないけれど、この日は特別。生中継でみようと5分前から皆でテレビの前でスタンバイ。私も轆轤を止めて一緒に観賞(?)
談話に対し、誰一人満足することなく、終わったあとはもちろん、皆熱く議論してました。
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