My everyday life from Yeosu/여수/麗水, Korea.


2014/05/08

本を読んで、料理をして、日常に戻る



日本に帰るたびに、自分の足元から根が出て、日本の地に深く深く潜り込んでいっている、そんな錯覚になります。懐かしさは感じない、日常の生活がまだそこに残っている感覚です。

なのでヨスに戻ってきたら、日常をまた意識的に始めていく努力をしなくてはいけません。気持ちがまだ日本にあるので、強引にでもヨスに引き戻さなくてはいけません。


こうゆう時は自分の好きなことをすること、それが大事。初めから日本になんて行ってなかったような、そんな気持ちになります。ストンと気持ちが戻って来ます。いわば、リハビリ。リハビリというより、特効薬。副作用が心配だけど、私はそんなに弱くない。


ということで、朝から運動をして、コーヒーを淹れて勉強(というか読書)。
日本で購入した本を片っ端から読み漁っています。今回は、言語学に関するのを3冊、柴先生のユーゴの歴史、そして父から「歴史学での認識、仮説は日進月歩で変わっていくから新書版でチェックして常に頭を整理しておくといいよ」とのアドバイスと一緒に渡された日本近代史の本2冊。井筒先生の意識と本質も買ったし、傑作と言われているサルマン・ラシュディの「真夜中の子供たち」も買った。江藤淳のエッセイも持ってきた。

本に夢中になりながら、私はまたヨスに日常という根をおろしていっている気がする。




料理をすることも、一つの特効薬。久しぶりに台所に立ったけれど、料理をしていくうちに楽しくなって、色んなものが戻って来ました。

昨日はずっと日本食だったドンちゃんのために韓国料理を作りましたよ。豚のカルビ肉が安かったのでカルビチム。豚肉と野菜を醤油ベースのヤンニョンを一緒に煮込む料理です。

作り方のメモ。

豚肉を数時間水に浸けて、ローリエと一緒に沸騰させた水で4分間下茹でして、臭みを取り除いたあとに、ヤンニョンと少々のお水、時間差で野菜を入れて煮込んで完成。

ヤンニョンにはニンニク、ショウガ、ネギの白い部分、玉ねぎ、梨、醤油、梅シロップ、水あめ、お砂糖、お酒、それをすべてハンドミキサーを使って滑らかになるまで砕きます。



ジャガイモ、玉ねぎ、にんじんやネギと一緒に煮込むので、日本の肉じゃがみたいな感じです。


日本から帰ってきて、なんかわけのわからない虚無感に襲われる時は、やはり好きなことをすることが一番な気がします。本を読んで、料理を作って、「そうそう、これが私の日常でしょ」と楽しい気持ちで自分に言い聞かせること。


そして今日は久しぶりに轆轤を回しに行ってきます。感覚が戻るまでは2時間ぐらい挽かなくちゃいけない気がして少し怖いけど、これで完全に私はヨスに戻ってきたと言える気がします。




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2 件のコメント:

  1. 匿名30/5/14

    初めてのコメントです。
    「ヨスに戻ってきたら、日常をまた意識的
    に始めていく努力をしなくてはいけません。」
    韓国人の夫だけが頼りの、来月から始まる韓国生活への不安から、こちらを拝見し涙が溢れて来ました。努力すること。はっとさせられました。ありがとうございます。

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  2. 匿名様
    コメントありがとうございました!来月から韓国生活が始まるのですね。新しい場所、しかも外国で旦那さんだけが頼りの生活が始まる…不安で仕方がないですよね。お気持ちとてもわかります。胸がキューッと痛くなります。

    無理せず、頑張りすぎないでくださいね。心を開くだけでも韓国生活は楽になります^^新しい生活の中で、日本ではできないこと、こっちだからできること、かつ心からやりたいことに、匿名様が出会えれば、と願っております。
    同じ同士として勝手ながら応援させて下さいね^^

    返信削除