My everyday life from Yeosu/여수/麗水, Korea.


2013/11/01

寒いことが人の気持ちを暖めるんだ



寒くなればなるほど、人にやさしくなれる気がします。

X軸に寒さ、Y軸に優しさを取って点を線でつなげてみると、
きれいな比例のグラフができあがる、そんな感じです。

夏の私はトゲトゲしていたらしく、秋が始まるころ、
ドンちゃんに「いつもの優しいmy babyが戻ってきた~」と言われました(反省)

もちろん、寒さ暑さに関わらず人にやさしくできるのが一番なんだけど。

でも、冬に近づけば近づくほどに、人に、特に自分の身近な人に優しくできる自分が不思議で、
寒さと優しさって何か絶対に関係があるハズだってことが最近の関心事でした。

夜も昼もそんなことを考えていたある日、ハッとする文章を思い出しました。

「寒いことが、人の気持ちを暖めるんだ。離れていることが、人と人とを近づけるんだ」

この言葉は、星野道夫さんのエッセイである「旅をする木」の中の「アラスカで暮らす」という話の中に出てきます。アラスカに来たばかりの星野さんの奥さんに、星野さんの友人のカメラマンがアドバイスを送るそのシーンの、まさにそのアドバイス。

寒いことが人の気持ちを暖める

中学生のころから覚えている好きな言葉、そのころはただ好きなだけだったけど、
今はそうだよな~って深く頷けるし、その真意が少しわかった気がします。

ヨスの寒さが私の心を暖めているんだな、
心が暖まっているからこそ人にやさしくできているのだなって。

心の中の疑問が溶けてさっぱりしたのでブログに書いてみました。




余談ですが…


写真のキャンドル、今とてもお気に入りのもの。
ルミナラです。有名かな?本物のキャンドルなんですが火はLEDというもの。
だけどその炎の揺らぎ方はまるで本物のようなんです。見ているだけで安らぎます。
もともと気になっていて、日本に帰省した際にニコタマで見つけたので即購入しました。
我が家のはMサイズ、6000円ぐらいです。余裕があるわけじゃないけど、違うカラーもいくつか購入したいなって思っています(韓国でも購入できるみたい)オススメです。


更に余談なのですが…

そのキャンドルの横にある本が、実はキャンドルよりもオススメ(笑)

井筒俊彦先生の「イスラーム文化ーその根底にあるものー」岩波文庫、です。

サブタイトルみた瞬間、まさに私が知りたかったことだと衝撃が走り、直ぐに読み始めました。

有名な先生の有名な本なので今更私が紹介するまでもないのですが、とても良かった。読んでいてすごく楽しかった。
サブタイトル通り、「根底」、つまり一番エッセンシャルな部分、神やコーラン、ウンマという共同体そしてイスラーム法というものが彼らにとってどのような存在でどのように関わっているのか、そしてそれはどうゆう考えに基づいているのか、が先生の素晴らしい言葉づかいで語られています。それが一章と二章。でもそれはスンニ派、アラブ的なイスラームで、それを踏まえての三章でシーア派、イラン的イスラームを展開します。私的には第三章がオススメ、もう目から鱗です。本当に楽しかった、自分の知的欲望が本の中に引きこまれる体験でした。

井筒先生の他の本を調べてみたら、なんと今年の9月から全集が出ていることを知りました。
興奮して、facebookでリンクをシャアしてそのまま就寝(9時半に寝ました)今朝に至ります。今朝ゆっくりサイトをみたら、第五巻が面白そう。今回の第三章とリンクする。でもまだ発売されないから、その前に自分で揃えちゃいそうです。

中東問題やイスラーム文化や興味がある方、是非手に取ってみてください。


と、最後は、というか全体的に韓国とはかなり関係ない話になりました。
ここまで読んでくださったみなさん、ありがとうございました。





人気ブログランキングへ


0 件のコメント:

コメントを投稿