My everyday life from Yeosu/여수/麗水, Korea.


2013/11/03

旬のカキを使った韓国料理


山も近いのですが基本的に海の街であるヨス。
なのでお刺身のお店もとても多いのです。

その季節、旬によって、お店の目玉商品は変わります。
この前までは전어、コノシロという魚をアピールするお店が多かったのですが、
最近は굴、カキです。「굴구이」カキ焼きと書かれた横断幕を良く見かけます。

ヨスではカキが旬。
大型スーパーにも破格の値段で売っていたのでさっそく買ってきました。

日本にいたころは、カキといえば、カキフライ!
アツアツをタルタルソースをかけて食べるのが大好きでした。
韓国はカキをどうやって食べるのかなと、ドンちゃんに聞いたところ、
「굴전!」とのこと。굴전とはカキの전(ジョン)料理。

전(ジョン)料理の代表的なものといえば、日本でいうチヂミかな。
チヂミは日本語、韓国ではパジョンと言います。パはネギ、ジョンは전(ジョン)。

そもそも전(ジョン)というのは、野菜やお肉、魚を小麦粉をまぶし、卵液につけて、
厚くひいた油で焼く料理のことを指します。

日本でチヂミといえば、「具が入った生地」を焼くというイメージだけど、
韓国では、「具に小麦粉、卵をつけて」焼くという、あくまでも「具」が主役です。
海鮮チヂミならば、海産物を小麦粉と卵につけて焼く料理。
なので、一見違う料理に見えるのですが、
カキに小麦粉をまぶして卵に漬けて焼くという一品のジョンも、所謂チヂミも韓国では同じジョン料理なのです。

ちなみに私は豆腐のジョンが好き!




ということで、我が家もカキでジョン料理に挑戦です。


↑作り方は簡単で、ジョン用の粉をまぶして、
刻んだネギと人参が入った卵液に浸して焼くだけです。


あっという間に出来上がり、普通は醤油で食べるらしいのですが、
我が家はポン酢で食べました。さっぱりしてておいしかった。

ちなみに韓国ではジョン料理は、よく雨の日にマッコリと一緒に食べられます。
なんでだろう、不思議な習慣。ちなみに我が家は作った日は雨でもなく、
マッコリではなくビールと食べたけど。


秋も美味しい魚たくさんだったけど、思えば冬の魚も美味しいですよね。
今年の冬はヨスで美味しい海産物をたくさん食べたいなって思います。





さて、話がだいぶ変わるのですが…長い独り言。


このブログでも触れたことがありますが、日本史を勉強しているドンちゃん。
毎回いろんな質問をされるのですが、歴史を一生懸命勉強した私としてはドンと来いって感じだったんです。

が、ある日、「なぜ日本は真珠湾攻撃をしたのか?」と質問されて、私、考えてしまいました。
一応、「短期決戦のため」と即答したのですが、でもそれだけじゃドンちゃんの疑問を解決したことになってないことは十も承知。でもこれ以上私も答えられなくて、勉強しなくちゃと反省したことがありました。

同じ時期に日本に帰省したのですが、母の本棚で見つけた本がおもしろそうだったので、
韓国に持って帰ってきて読んでみました。


加藤陽子先生の「それでも、日本人は戦争を選んだ」です。
栄光学園の生徒に語った授業が書籍化されたもので、日本ではベストセラーになったのですね。
私、恥ずかしながら今まで読んだことなかったのです。

でも、すごくすごく良かったです。社会科学としての歴史研究をしっかりと感じることができる気持ちの良い本でした。

私は歴史の本を読もうとするとき、常に序章にあたる部分をチェックします。
何のためにこの歴史を書くのか、この歴史を知ることがどんなことに繋がるのか、はもちろん、
この歴史が大きな世界史の中でどんなポジションにあたるのか、どんな意味を持っているのか、
そしてどんな視点で見ていくのか、が明確に書かれていると感動すらする。
(その意味では中公文庫の世界の歴史15巻「成熟のイスラーム社会」第2部サファヴィー朝の時代277ぺージの「はじめに」の部分は最高傑作だと思う。鳥肌ものです。)

加藤先生が書くこの本の「序章」もとても楽しかったです。特に68ページの「歴史の誤用」は、本の中で全体の一つの軸になっている大事な部分でもあり、それを使って説明をする加藤先生って凄いんだな~と感激しました。

もちろん、「なぜ日本は真珠湾攻撃をしたのか?」という問いの答えの手がかりも、具体的には366ページあたりから書かれています。

日本近代史を見直したい方にお勧めする一冊です。

(この本の中で折口信夫のことに少し触れていたんです。有名な民俗学者の。
彼が詠んだ歌が紹介されていて、その歌が硫黄島の戦いに参加している弟子を想う切ない内容。
胸を打たれた私は、ドンちゃんと初めて「硫黄島からの手紙」続けて「父親たちの星条旗」をさっそく観ました。同じ戦場、しかし日本軍、米軍という全然違う視点なのに、彼らのドラマを見守りながら観客として感じることは全く同じ。今更だけど、素敵な映画だなと思いました。個人的に加瀬亮と伊原剛志が素敵だった。)




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