最近、練習で、粉青沙器で作られていた甕を見本にして作っています。
朝鮮半島の陶磁器というと、青磁器、白磁器が有名ですが、
粉青沙器も李氏朝鮮時代の前期に良く作られていた陶磁器の一つです。
技法としては刷毛目や粉引で有名かな。素朴な味わいがあります。
ロクロを回さず、ローリングだけで大きな甕を作るのは良い練習になる!
けれど、甕なんてうちにあっても役に立たなさそう・・・と思ってました。
が、先生が一言、「陶磁器は器だけじゃないんだ」と。
先生からは、
生活用品全般の実用品から観賞用、そして家を造りあげている物まで、
陶磁器で作ることができるんだ、
器だけの考えは陶芸家として視野を狭めるだけだから、やめなさい。
との指導を仰ぎました。
そういえば、先生のアトリエの洗面台は先生が直接ロクロでひいたもの。
玄関や廊下のタイルも先生が焼いた陶磁器でした。
(私も自分の家を買った時には自分でロクロをひいて洗面台を作りたい)
ということで、甕については実用的であるかないかという考えは捨てて、
とにかく一心不乱でつくることにしました。
そのそのローリングは心を無にして集中しないと均等にならないので…
でも現実的な問題もあるので(甕を家のどこに置くのか、とか)
出来上がったら傘たてにしようかともくろみ中です。(笑)
先日、窯に火を入れたので、今日は出来上がってくる作品を見るのが楽しみです。
ここで作った大皿、どんな姿で会えるのかな?
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