突然だけど、ドンママもドンパパも光州生まれ、光州育ち。後にドンママ一族は教育のためにソウルに移り住み、ドンパパも大学からはソウルへ行くことになるけれど(そう、二人はソウルで巡り会う、私たちと一緒、はあと)、結婚した後はドンパパのお仕事の都合で再び光州へ。ドンちゃんの大学進学と同時に認知症のドンママの実母であるおばあちゃんと同居するため、またソウルに戻ることになったけれど、二人のアイデンティティーは光州人であり、光州は大切な心のふるさと。
光州が位置する全羅南道は地形的にお米にも野菜にもお魚にも昔から恵まれた結果、豊かな食文化が発展していった地域。ゆえに人々は元来グルメだし、料理上手な人が多いと言われている。かくゆうドンパパもドンママも「光州の美味しいお店は全て制覇した」と言うぐらいグルメ通(光州限定)であり、そんなふたりがオススメする光州の美味しいものというのが「春に食べる麦ごはんのビビンバ」なのである。春のナムルをふんだんに使ったビビンバは絶品。
この辺の小さな麦ごはん屋さんはどこも民家(自宅)の一部を使っているらしく、素朴でこじんまりとしている。長身のドンちゃんが入るとさらにお店が小さく見える。ドンちゃん曰く、おばあちゃんのお家に遊びに来た感覚だとか。
中に入ってみても、やはり自宅の一部という感じ。お店のおばちゃんが一息ついたのか、リラックスした姿勢でテレビを見ていた。こうゆうのすごく好き。福島のおばあちゃん家に遊びに行った時も、「まずはごはん食べ」といろんなものを用意してくれたなーって思い出した。バーバは食べないの?と聞くと、決まって「オラはさっき食べたんだ」って言ってたな。
驚いたのは、巻き野菜として出てきたこの大きな葉っぱ。なんという種類の葉っぱなのかな?味は苦味もなく青臭さもなく美味しかったんだけど、サンチュとも違う気がするし。これにビビンバとチョッカル(塩辛)を乗せて巻いて食べると清々しい春の味がする。
ナムルは全て11種類、そのうち春ナムルは7種類。味付けは塩とごま油だけではなく、味噌だったり、お酢とお砂糖だったり、と色々だった。共通点は素朴さというべきか、決して洗練されてはいないんだけど、身近なものを簡単においしく食べるという慎ましさにある気がする。
そのナムルをホカホカの麦ごはんに自分の好きなように乗せ、少しだけコチュジャンをプラスし、瓶に入ったごま油をたらり。あとはお箸で混ぜて食べるだけ。素材の味をどのように生かすかではなく、いかにご飯を美味しく食べることができるのかが、ビビンバのポイントでもあるのかな、ナムルは素朴な味付けでありながら、ご飯にもぴったりと合うから不思議。これこそ韓国料理。美味しかった。
その後は市内まででてショッピング。ドンちゃんはユニクロでジョガーパンツというものを購入。足が長いから似合っていた、が、パンツと一緒に試着したルメールのコラボセーターは頭が大きく見えてしまったため却下(爆、悲惨)私はランニングウエアをアディダスで物色。
夕飯も光州で済ませようということで、全南大後門にある私のお気に入りの日本食のお店へ。二人で生ビールを飲みながら海老カツ丼を食べるという。
振り返ってみると、麦ごはんといい、丼といい、炭水化物をたくさん摂取した日だった。次の日、反省の念に駆られ、ランニングでエネルギーを発散させたのは言うまでもない。
近々、もっと暖かくなったらまた麦ごはんのビビンバを食べに行きたいな。
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