昨日は遠くから見たら、蕾の色がピンク色になっていた。近づいてみると、蕾の上の部分から花びらが覗いている状態だった。これを見た瞬間に、蕾は「開く」のではなく、「割れる」んだということに気づいた。それは卵から産まれるヒヨコみたいだなって思った。卵が蕾で、花がヒヨコ。ヒヨコが卵の内側を自力で突いて産まれていくように、花も咲こうという力で蕾を破ってこの世界に顔を出すんだな。それは限りある生命の誕生の象徴でもあるから、人は満開に咲く桜を見ながらどこかで尊さとか儚さを感じるのかもしれない。
昨日こんな風に感じたことはしっかりと覚えていこうと思う、次の春まで。その時にまたこのことを思い出して、私はどう感じるのかを確かめよう。ちなみに花は25日に咲くといいな。私にとって大事な日だから。
覚えておきたいことはまだ少しあって。ドンちゃんと時々行く市場の周辺で出会ったトマトだけを売っていたおばあちゃん。話してみると、ヨチョン駅の近くの畑でトマトのハウス栽培をしていて、もぎたてのを売っているとのこと。大きいトマトと小さいトマトがあって、どっちもパンッて力があって美味しそうだったので、まずはと、小さいのを買ってみた。その夜に切って食べてみたら、ものすごく美味しくてびっくり。ちゃんとトマトの味がした。みずみずしさと真夏の太陽の味。おばあちゃんにたっぷりおまけもしてもらったから、トマトソースでも作ろうかなとか思っていたのだけれども、なんかもったいない。全部生で塩で食べたくなった。
そこの市場の近くのお店では落花生が売られていたので、升いっぱいに買ってきた。殻をちまちま割って、フライパンで炒って、砕いて作ったのはピーナッツバター。オイル類を一切使わずに、ピーナッツから出る油だけでねっとりな仕上がりになった。
これで、菜の花の和え物を作るんだ。ただ、お砂糖は少なめにしたけれど、もう少し入れてみても良かったかもしれない。蜂蜜やバターも入れたらもっと口当たりが滑らかになるのかな。これも覚えておかないと。次回に生かそう。
そういえば、今日の海はいつもとは違った色をしていた。春の光を浴びて、ブルーに磨きがかかっていた。春の海の色とそれを見たときの私の感情も、セットにして覚えておこう。
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