こうした二流どころの才能しかない先生方は、存命中はたいてい天才扱いされるくせに、死んでしまうと、何かこう突然、人々の記憶からほとんど跡形もなく消えてしまうものなのである。
(略)ああ、この点がプーシキン、ゴーゴリ、モリエール、ヴォルテールなど、自身の新しい言葉を発するために生まれてきた人たちとは、まったくちがうところなのだ!
ドフトエフスキーの「悪霊」。
主人公がカルマージノフを非難するシーンにて語られた言葉。
「自身の新しい言葉を発するために生まれてきた人たち」という天才たちは置いといて、
せめて、「自分の言葉」を持っている人になりたいな、とは常に思う。
視点の定め方というか、なんというか、普遍的なもので、
どこかで誰かが使ったような言葉に頼らない、自分の言葉で話す人。
そんな風になりたいな~なれるかな~っていつもにも増して思ったのは、
この間、敬愛するM氏(女性)と久しぶりに再会をしたから。
M氏こそ、「自分の言葉」で話す女性!
私はM氏しか話せないその言葉が大好きで、
どうかブログをやってくれないかと心底思うのです。
先月の末、M氏が釜山での学会発表を終えて、ヨスに来てくれました。
ドンちゃんと三人でヨスを簡単に観光して、ヨス三大バリスタの一つである「달콤」へ。
パッピンスを食べに来ました。パッピンスを食べずに日本には帰らせません。
モチモチのおもちとジューシーな果物、サクサクのコンフレーク。
甘いバニラアイスとふわふわな氷。
スプーンに全部一緒に乗っけて、口に放り込めば、暑さもふっとぶ美味しさです。
色んな話題に花が咲きました。
おもしろい色んな話と共に、おいしいおいしいと一緒に食べれる時間の楽しさったら、
筆舌に尽くしがたいものですね。
パッピンス、三人でおいしく頂いて、またちょこっと観光して、
夕飯は水産市場で魚を買ってその場でさばいてもらい、市場の二階でお刺身を堪能し、
夜は我が家に泊まってもらいました。
↑(M氏の籠バック、かわいい)
色々と話せたことで、気づけたこともたくさんありました。
他人と同じ土俵には上がる必要なんてないし、
むやみに自分を認めてもらおうとする必要もないんだなってこと。
肩の力を抜いて、go with the flow and enjoy the rideが大事なんだなってこと。
そんな風な心構えで毎日を過ごせれば、
きっと私もいつかは、自分の言葉を話せるようになれるかな。
M氏、遠いところはるばる、ありがとうございました。
お土産もおいしく頂きました。
器、素敵なの作って、日本に送りますね!(1年後かな?半年後かな?)
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