My everyday life from Yeosu/여수/麗水, Korea.


2017/01/23

友達の台所


日本に来て一週間が過ぎました。家族とご飯を食べたり、友達と会ったり、お買い物をしたり、美術館にいったり、のんびりと束の間の日本ライフを楽しんでいます。

週末は友達夫婦が住む仙台へ二泊三日で行ってきました。

友達夫婦に会うのは1年ぶり、お家にお泊りするのは2年ぶり?いつも会う時はドンちゃんいれて4人だったけれど、今回はドンちゃん抜きで(ごめんね)

仙台での三日間、本当に楽しかった。二人とも私にとって大切な友達なので(夫のIとは大学で一緒のゼミで濃い時間を過ごした仲間の一人、妻のSちゃんとは小学生からの親友)

そんな二人と一緒の時間を過ごせて、さらに二人の仲睦まじい姿を見れて、幸せでした。

車で色々と連れて行ってもらったんだけど(松島とか、塩竃の酒蔵とか全部良かった)

一番良かったのはやっぱりSちゃんと市場で買い物したり、台所でご飯を作ったり、三人でテーブルを囲んで食べたり飲んだりしてた時。


↑初日は市場に行って生のあん肝を買ったよ。お店のおばちゃんにお店でたべるあん肝の作り方を教えてもらい二人で実践



↑うまくできた!お酒で洗って、アルミホイルでのりまきのように包んで40分蒸しただけ!さすがにこっちでは新鮮な生のあん肝は購入できないなぁ。とても安かったし。さすが東北。


↑料理上手なSちゃんが準備してくれたこの日の夕食。お仕事で少しだけ遅くなるIを置いてまずは二人で乾杯。



↑Sちゃんが朝のうちに煮込んでくれていた大根と豚肉。ホロホロしてて絶品だった。ピーマンの辛し和えも美味しかった。一緒に作ったのでこっちでも再現できそう。



↑仙台限定のビール!そして二人でカワイレナードの笑顔を見まくる。




↑朝はSちゃんが即席のお味噌汁を作ってくれたよ。



↑Sちゃんお手製、長芋の漬物も食卓に並びます。




↑朝ごはんのおかずたち。長芋の漬物、蓮根と梅とシソ炒め、里芋の煮物、どれも美味しい!



↑ごはんは、昨日の晩にSちゃんが大根と豚肉の煮込みで余った汁を濾して、お米ときのこと一緒に炊いてくれたもの。これも美味しかった。



↑その後はコーヒーを頂きました。Sちゃんがパジャマの上に羽織っている毛糸のカーデガンも可愛かったな。



↑二日目の晩御飯はセリ鍋をしました。台所にたつSちゃんとSちゃんの台所が私は好き。すごく好き。


↑初めてのセリ鍋。具はごぼう、白菜、鶏肉などなど。セリは根っこも一緒に煮込みました。根っこから良い出汁が出てたよ。Iは秋田出身なんだけど、秋田のセリは仙台のよりも長く売られているらしい。


↑朝はSちゃんがりんごを剥いていてくれてた。そしていつの間にかサンドイッチも作ってくれてた。Iは昨晩のお酒のために起きてこず、まずは二人で囲んだ朝食。

この日、私は新幹線に乗って東京へ戻りました。

と、写真で振り返ると至れり尽くせりだったなと。結局私何も手伝えてなかったなあと反省。でも、こうやって写真を見ると二人の暮らしが伝わってくるようで、日本三景の松島の写真よりも好き。

二人が住む家の台所や食卓には、IとSちゃんのささやかながら豊かな暮らしと、それを心から楽しむ二人の仲睦まじさが、空気のように、または粒子になって漂っていて、私はそれを浴びるたびに、ヨスでの自分の暮らしが愛おしくなる。

平凡な絵にならない私の暮らしをもっと大切にしたくなる。二人の住む家やそこで暮らす二人の姿は私をそうゆう気持ちにしてくれます。


私がどこにいようとも、必ず会いに行きたい夫婦。I、Sちゃん、ありがとう!次はドンちゃんと四人で会いましょう!




さて、日本ライフも折り返し。今週はいよいよドン様来日です。



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2017/01/14

お家で韓国ごはんー思い出のオカラのチゲー


冷え込んだ土曜日の朝。太陽がキラリとしているのに、気温はマイナス3度。洗濯物乾くかしら。

昨日は教授と初めて電話で論文指導を受けた(寒いし学校に行くのも大変だしってことで)韓国語で話すことに不便もないし、それが電話でも問題は何もないのだけど、さすがに教授との電話は緊張。普段から静かに話す方なので、聞き取れなかったらどうしようとか、変な間があったら嫌だなとか、心配してたけど、結果大丈夫だった。雑談とかもする余裕もあった。

書いた量はだいたい200ページぐらい。全体の80%は完成してて、残り2割プラス最後にサンプル作りだけが残ってる感じ。ようやくゴールが見えてきて、教授にも質と量共に問題ないと言ってもらい心から安心。教授の元でこうやって勉強してきて良かったな。本当に良い師に恵まれた。そんなホクホクな気持ちで電話を切りました。

さて、論文とは一切関係ないのですが、この間オカラと豆乳を作りました。





オカラといえば、思い出すのが5年前にドンちゃんと江原道の태백市という街を旅した時に食べたお昼ご飯のこと↑



↑これ、実は真っ白な純豆腐チゲ
(なぜこのアングルで撮ったのかナゾ)




↑こんな風に、エゴマの粉なんかと一緒に食べます



その時に食べた素朴なお豆腐と一緒に出てきた、オカラのチゲ(콩비지チゲ)↑がとっても美味しくて、自分でもオカラから直接作りたいなーと思ってました。





↑お店はこんな感じでこじんまり。ドンちゃんが探してくれました。
付き合っている時からずっと美味しいお店探しはドンちゃん。



↑ちなみに태백市はすごく寒かった。あれから5年が経ったのか!


大豆さえあれば簡単に作れることを知った翌日さっそく作ってみました。





まずは大豆をお水(ミネラルウォーターに一晩漬けてから、ミキサーで撹拌し、






お鍋で焦がさないように青臭さがなくなり甘い匂いが出るまで煮て、






熱々のうちに絞って完成。簡単。




このオカラで、オカラのチゲ作り!最初に出汁(煮干し、エビ、昆布、干し椎茸)をとり、ツナ(普通は豚肉とキムチとごま油とみじん切りしたニンニクを混ぜておいて、お鍋にれて出汁を注ぎ、火にかけます。




沸騰したら、玉ねぎやネギ、椎茸と一緒にオカラをたっぷり入れて、煮込んで完成。味の加減は塩で。作り方から分かる通り、キムチチゲにオカラが入っただけ。

でもこれがとっても美味しい。優しい味で、私はキムチチゲよりも好きです。元々キムチチゲを作るときは豚肉よりもツナ派の我が家。理由は味がさっぱりするからなんですが、オカラのチゲにもぴったり合いました。また作らねば。




ちなみに、残りのオカラは、ひじき、椎茸、枝豆、蓮根と一緒に炊いて卯の花に。こっちも美味しかった。ザ日本の味。豆乳はポタージュと中華スープに使いました。

にがりも買って、豆腐も作りたいけれど、何より、何より、何より!油揚げ!

日本のお豆腐屋さんで売られている油揚げはこっちでは手に入らないので、油揚げを作れるようになれれば最強なんだけどな。





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2017/01/12

影響を受ける、とは




年末にドンちゃんとソウルをデートした時、「ル・コルビュジェ展」に行ってきました。

ル・コルビュジェといえば現代建築の父であり、建築が好きな人だけではなく、詳しくない人でも(私)一度は聞いたことがあるぐらい、有名な人。

フィレンツェでルネサンス建築に触れ、ローマで丹波健三に想いを馳せたことをきっかけに、ドンちゃんも私も少しづつ建築に対して興味を持つようになっていたので、二人でどんなものかね?と行ってきたのです。

ル・コルビュジェのことについては、恥ずかしながら「上野の西洋美術館を手がけた人」ぐらいの知識しかなかった私。行ってみてわかったのですが、彼は建築家であると同時に、画家でもあったのですね。知らなかった。

会場は画家であるコルビュジェにフォーカスが当てられていました。一言でいえば、コルビュジェの精神活動の軌跡をデッサンと絵画から読み取ることができ、さらにそれが建築にどのように昇華されたのかよくわかる展示でした。素晴らしかった。

年代別に並べられたデッサンや絵画を見ていくと、彼がどんどんと集中していく様子が目に見えてわかっていきます。一般人には決して見えないものが、どんどん見えるようになっていく様子をヒシヒシと感じました。





3時間無我夢中で見ていながら、色んなことを考えていたのですが、その中でも特に心に引っかかったことが「影響を受ける」ということについて。

彼は自分にとって決定的な影響を与えたものの一つに「東方旅行(ギリシャ、そしてトルコ」をあげているんですね。トルコの街並みなんかをデッサンしたものも数多く残っていて、なるほどたしかに、大きな感動を受けたことはわかるのです。

でも、彼の建築作品には一つもトルコの持ついわゆるオリエンタルな雰囲気は出てこないし、見えてこない。私はこれが少し不思議だった。東方旅行の影響は彼の何を見れば「目に見えて確認できるのだろうか」と。

でも、よくよく考えてみたら、「影響を受ける」とはそれが作品に顕在化しなくても、「影響を受けた」と言えるのではないか、と気づきました。無意識レベルで「影響を受けている」ならば、それがどこに現れるのかは本人だってわからない。自分の内側の深い部分で影響を受ければ受けるほど、その影響も深いところで作用するのであって、表面には現れないものであるかもしれない

そんな想いが心に残りました。同時に自分も救われた気がした。自分がインスピレーションを受けたことを、無理に作品に昇華しなくてもいいんだなって。インスピレーションや影響を受けた時点で、受ける前の私とは違う私になっているんだから、その新しい私が作るものは前の私じゃ作れないものなはず。





ちなみに、会場の横には今回ル・コルビュジェ展を記念して、安藤忠雄さんが学生たちと作ったコルビュジェ建築の模型(全作品が展示されていました。安藤さん、こっちでも有名。韓国国内にも彼が設計した建築があります。建築学科の友人(韓国人は彼のことが好きで日本の大学院に留学してたぐらい。

愛犬の名前がコルビュジェということを、ここで知りました。かわいい。

ドンちゃんも大満足だったようで、ル・コルビュジェのカタログも購入。私も絵葉書を買って、さっそく建築が好きな日本の友達にお返事を書きました。


ドンちゃんと意見交換もたくさんして、良い時間を過ごせたル・コルビュジェ展でした




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2017/01/11

冬 大根の水キムチ


昨日から基本がガクンと下がったヨスです。しかしながら、空気はよく澄んでいます。寒空の下、この空を仰ぐだけで、気分もなんだかすっきりします。


さて、ご存知、韓国には김장(キムジャン)というキムチを漬ける文化が初冬にあります。その時に一緒につけるのが동치미(トンチミ)という、大根の水キムチ。水キムチは普通夏に漬けるけれど、これは冬にだけ漬けるものらしい。これがとっても美味しい。

光州の知り合いやドンママ曰く、동치미(トンチミ)は蒸したり焼いたりしたサツマイモを食べる時に一緒に食べるらしい。さっぱりするから。味が変わり始めたら、唐辛子の粉やごま油なんかと一緒にヤンニョム(和えて味付けして食べると美味しいらしい。

初めて食べた時美味しさに感動して、それ以来作りたいと思っていました。ただ、ドンママや知り合い曰く、동치미(トンチミ)は作り方自体は簡単だしヤンニョムの材料はキムチみたいに多くない分「塩加減」が難しいと。が、作ってみました。やってみるのが一番。

大根といっても日本でお馴染みのものではなく、초롱무という短くて少し丸みのあるものを使います。(韓国は大根の種類が割と豊富。알타리とか북시무とか)そして丸ごと漬けます。食べる時に切って食べるのです。

ただ、今回日本に帰るので、その時に両親に作ってあげたく、日本の材料でも作れるように、普通の大根で作ってみました。丸ごとではなく、予め切って。色んなレシピを見ながら、最後は自分の判断で分量の比率を出しました





作り方は大根(計ったら300gを切って、塩もみ。大根おろしも作っておいて、汁を絞る

水3カップに、大根の汁30ml、塩30g、砂糖大さじ2分の1、生姜とニンニクをみじん切りにして絞ったもの(私はお茶パックに入れた)を全部入れて、塩もみした大根を絞ってそれに漬けます。切ったネギと玉ねぎも入れ、完熟干し柿(普通は梨も入れて、2日間室温において熟成。写真は作ってすぐに撮ったもの。




そして1日たったもの










3日目に冷蔵庫に入れて、4日目にネギやお茶パックに入れたニンニク生姜を取り除いて、完成。汁は干し柿が溶けてほのかなオレンジ色に。

食べてみたら、美味しい。けど、汁は少し濃い気もする。干し柿じゃなくても良かったかも。梨の方もっとさっぱりしたかもしれない。塩ももう少し減らしても良かったかもしれない。と、反省。やっぱり難しいな、、、

でも一度作ってみると、その過程を経験できるので、どの味がどこの過程で反映されているのかよくわかるようになるのがいい。こうやって少しづつ積み重ねて、自分のレシピを作っていきたいです。

ちなみに夏に水キムチを作った記事は→、そして水キムチの活用は→









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2017/01/06

今年もごはん作り


ここ最近私のことを「がわい にん ぎょ」と呼ぶドンちゃん。「かわいい 人形」と言いたいらしい。

妻のことを「かわいい人形」と思え、さらにそのまま呼ぶだなんて、なんてロマンチックな人(爆)私自身も人形と呼ばれることに悪い気はしないなーって思っていたんだけど、いや、待てよ。韓国語ではいわゆる人の形をしたものも인형(人形」というけれど、動物やキャラクターといったぬいぐるみも同様に인형(人形」と言うことを思い出しました。

ということは、ドンちゃんはどちらの意味で日本語の「にんぎょ(人形」を使っているのか?私としては、(大変厚かましいが)、西洋風の麗しい人形のことを指しているのだと思っていたのだけど。。。

そこで「人形って、ドレス着た西洋風のやつ?」って聞いたら、ニコニコ笑いながら「違うよ、耳が10個あるやつ、がわいにんぎょ だよ」と。え?耳が10個?最悪の場合、「動物のぬいぐるみだよ」って言われることを想定はしてたけど、耳が10個って動物どころか妖怪じゃね?

しかも手でウサギの耳みたいなジェスチャーをウニョウニョとしながら言っていた。ので、どうやら10本の長い耳を持った妖怪(おそらく)のぬいぐるみに私は似ているということが判明しました。

まあ、私もドンちゃんのこと、心の優しいツルツルくびながネッシーぽくってかわいいな、と思う時があるのでお互い様です。






写真は、牡蠣で作ったジョン。牡蠣の旬が始まると真っ先に作るのが、このジョン。卵液に刻んだネギと人参を入れて、牡蠣をくぐらせて、フライパンにそっと載せてじっくり焼くだけ。

これに飽きたら、生姜と牡蠣の炊き込み御飯、牡蠣フライ。牡蠣のオイル漬けも作ってみたいな。





これは新年さっそく買ってきた葉野菜たち。韓国は包んで食べる쌈の文化があるので、スーパーでは色々な葉野菜がセットになって売られています。

我が家はそれを買ってきてサラダにしてよく食べるんだけど、この日は茎が赤いのと黄色いのを刻んで塩もみして一晩。次の日にご飯に混ぜておにぎりにして食べました。なかなか美味しかったです。





これはドンちゃんが作ってくれたオムライス。ケチャップで呪いの呪文が描かれていました。ひー。


年末に買い込んだ食料品のつきそうなので、今週末にまた買い込んで料理に勤しもうと思います。今年もボチボチご飯作りを頑張ろう。

耳10個妖怪はネッシーと一緒に美味しい食卓を囲むのだ。








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2017/01/02

絵にならない日常を堂々と生きる



普段と何の変わりなく2017年を迎えました。

年末はソウルで。二人で美味しいものを食べ、美術館に行き、ドンちゃんの実家にも行って、ドンちゃんの大学時代の友達の新婚宅にもおじゃま、と充実したソウル時間を過ごしました。が、31日にはヨスの自宅へ。というのも、2日からドンちゃんは仕事始めなのです。ああ、韓国は本当にお正月感がない。。

年末二人でずっと一緒だったので、今年がどんな年だったとか、来年はどんな年にしたいだとか色々と話す時間がありました。

2016年も他の年と変わらず、幸せに包まれた穏やかな年でした。朝起きるたびに、ドンちゃんが横にいるという現実がいつも私を幸せな気分にしてくれました。悪い夢を見たときは「ああ、現実はこんなに幸せなんだ」と安心できたり、良い夢を見たときは「夢よりも現実がもっと幸せだなぁ」と実感できたり。2017年も、今日も明日も、明後日も、ドンちゃんがいるその瞬間に永遠性を感じながら生きたいです。

そんなドンちゃん、私の人生において優先順位のまず第一。第一というより、確固たるファンダメンタルなんだけど、それを外すとやっぱり陶芸と学業の二本が私の柱。2016年を振り返った時に、この2つに大きな変化はなかったけれど、1年前とは違う目標を立てることができる今、それはコツコツと進んでいることを実感できた瞬間でもあって、少し嬉しかったり

自分がやっていること、自分が生きている世界が、地味だったり、絵になる日常ではなくても、それでいい。絵になる日常を作ろうとするのではなく、絵にならない日常を堂々と生きたいな。


家族や親しい友達に近況を報告するために作ったこのブログ。2016年は自分の予想に反して多くの方に見てもらうことができました。ありがとうございました。2017年もお伝えしたいことは同じです。国籍が違う二人が結婚しても、日本人同士の結婚と何も変わらない、ということです。もちろん表面的な部分では違いはあるかもしれないけれど、本質的には一緒。人が人を愛することに文化や国籍など関係ないのです。このブログを読みながら、「なんだ、私たちと一緒じゃん」と感じて頂ければ本望です。

今年も夫婦共々宜しくお願いします。
다복한 한해 되세요!



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