My everyday life from Yeosu/여수/麗水, Korea.


2015/08/28

金曜日の食卓




暑い暑いと云つているうちに もう秋がそこかしこ…
味覚の秋を迎え 楽しみ多いこの頃です


大好きな祖母から届く便りは毎回楽しみ。何がといえば、葉書の表面に毎回綴ってくれる俳句、そして季節の挨拶。これを読むたびに、窓からの陽が差し込む書斎の机から、あの小さなお庭を眺め、鋭くも優しい感性で季節を感じている祖母の姿が、私の目に浮かびます。

90歳を過ぎて杖なしでは歩けない祖母はその行動範囲でみれば小さな世界で生きていることになるけれど、その目や耳から広がる世界はとっても広くって、だからこそ、現実の小さな変化に気付くことができ、そこに喜びや儚さを感じることができるんじゃないのかなって思っています。

私自身生活でもこのブログでもなるべく季節を大事にしてきたけれども、やはり原点は祖母なんだなと改めて思う。全くもって敵いませんが。


お返事書こう。




さて、初秋、祖母も味覚の秋と書いていたけれど、私的にはまだまだスタミナ料理が食べたいところ。今週、大型プロジェクトの会議三昧のドンちゃんのためにも、金曜日は肉料理でガツンと行こうと思っていたこともあり、上の写真のお肉を購入。

これ、韓国語では豚の背中カルビといいます、そのまんまですね。このブログでも頻繁に登場しています。どこのスーパーに行っても売っている韓国料理定番のお肉です。写真のは二つに切ったのですが、買った時は一つに繋がっていてかなり長かったです。二人分にしてはかなり多いのですが、韓国では一連で買わねばならないのでしょうがない。

下準備としては、まず一時間水に浸して血をとります。そこからは焼くなり煮るなり、好きにしなさいと。

我が家はニンニクたっぷりお醤油ベースのヤンニョンを作り冷蔵庫でじっくりと漬けています、ナウ。ドンちゃんが帰宅したら、オーブンで焼く予定。

お肉を仕込んだついでに、昨日執念で買ったレーズンとリコッタチーズにハチミツと塩を加え、バターレーズンならぬリコッタチーズレーズンも作りました。冷凍庫で固めています、ナウ。今晩、赤ワインと一緒に食べる予定。


と、祖母の季節の話がいつのまにか金曜日の食卓の話になってしまいました。しかも季節感ゼロ。次は無花果のジャムづくりの話とかしようかな。





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2015/08/26

切なさ



夏は暑くてムシムシするくせに、びっくりするぐらい健気で、往生際が良い。特にヨスの夏は。

ドンちゃんと付き合って、自然と彼とずっと一緒にいたいなって思うようになって、一緒にいるために結婚して、彼の側でこれからの人生を作っていけることがどんなに幸せで楽しいのか実感していると同時に、また違ったことを実感している。

それは、時間が流れていくことへの切なさ、というべきか。

彼と一緒に過ごす一日、一週間、一か月、一年、季節、時間全てが何よりも大事で世界のどんなものにも代え難く、ゆえに一瞬でも長く長く一緒にいたいって思えば思うほどに、この時間が永遠ではないことや、いつかはお互い死ぬということ、情け容赦なく時間は経っていくこと、が実感できて、心がキューッと切なくなる。

この切なさは、一秒でも一緒にいたいと願う相手と一緒に入れる幸せの代償なのかな。

特に、暑さに名残惜しささえ感じる素早い季節の移り替わりを目の当たりにしている最近は、流れゆく時間への切なさがより一層深まるのです。


そんな切なさに支配されているゆえか、「生まれ変わったらドンちゃんと鳥になる」とドンちゃんに宣言している私がいる。素晴らしい両親と配偶者に恵まれ人間としては十分に幸せだったから、今度はドンちゃんと一緒に渡り鳥になって、海の上を飛んで、大陸を横断したいって本気で思っている自分にもびっくり。正気じゃないわ。でもこう思わなくちゃ、この切なさ、やってらんないのよね。

ま、そもそも、鳥嫌いのドンちゃんにとっては賛成しがたい提案だけど(爆)


うん、やっぱりきっと、この切なさは幸せの代償で、同時に幸せボケに陥らないようにと警告しているのね。ドンちゃんとの時間は無限ではないんだぞ、有限なんだぞって。


いつも会いたいドンちゃん。光州からヨス行のバスに乗るときいつも「早く会いたいな」って気持ちにさせてくれるドンちゃん。この秋も、時間に切なさを感じつつ、だからこそ私は更に彼を想い、彼との愛をもっともっと育けたら。



写真はメガネ屋の看板娘
哀愁漂うよね



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2015/08/25

お味噌



今日は台風の影響なのか、朝から雨降りなヨスです。おまけに肌寒い。我慢できずに、買っておいた秋服に袖を通しました。新しい洋服は天気の良い日に来たいものだけれども、今日は久しぶりに大学院に行くので、まあ、いっか。

写真はヨスで調達したお酒と味噌。どちらも毎日の料理では必需品なのですが、どちらもきれてしまっていたのです。日本に帰国した時に持って帰って来れば良かったものの見事に忘れ、母が送ろうかと言ってくれたものの、送料を負担させるのも申し訳ないなーと思ったので、こっちで探してみることにした次第。

ヨスにあるかなと思っていたら、見事に大型スーパーに置いてありました。選ぶ余地はなかったけれど。お酒とお味噌、どちらも無事にゲット。どちらも日本で見たことない商品だけれども。特に味噌なんて初のだし入り。裏面をみたら色々なものが入っていることを買った後に気づき、やはり祖母手作りのお味噌を送ってもらった方が良かったかなと後悔。しかし日本円で1000円かかったので一応使ってみようということで、買ってきたエリンギでお味噌汁を作ってみたらドンちゃん大絶賛、二晩連続で作りました。さすがに三夜目はエリンギをやめて、とろろ昆布にしたけれど。

とりあえず、母がソウルに遊びに来る時に持って来てくれるので、それまではこの味噌を使っていこうと思います。







ちなみに最近、料理する時はラジオがお供。Podcastのアプリで日本の色々なラジオを聴いています。写真のはザ・ボイス、青山さんと宮崎さんの解説が好きです。他はサブカル系チャンネルも好き。聴くときはスマートフォンをボウルに入れているのですが、そろそろスピーカーを買おうかな。


と、ここまで光州に向かう高速バスの中でつらつらと書き綴ってきました。ラジオのたまむすびを聴きながら。いつもに増して焦点が曖昧になブログになってしまいました。やはりブログは書斎で書くのが良く、味噌は祖母の味噌が良く、ラジオは日本のラジオが良いですな。



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2015/08/23

トイレに非難



個人的に疑問がありラジオなどで調べたこと


  • 韓国と北朝鮮の国境に位置する非武装地帯での地雷事故、あの地雷は北朝鮮が韓国兵士用ではなく脱北兵用に埋めたものだったのではないか。それぐらい、脱北兵は多い。ゆえに今回韓国軍の兵士が重傷を追ったことは偶発的だったと言えるのではないか。



  • 韓国の北朝鮮へ宣伝放送の内容は、主に韓国国内の事、文化や今の社会の事、脱北者はこうゆう暮らしをしている等々。北朝鮮の軍人いわく、極限の状態でこれを聞くとグラッとくるらしい。脱北を考えている者はさらに考えるようになり、脱北を考えていなかった者も「自分がいる北朝鮮ってどうなんだろう」って体制に不満を持つようになる。ゆえに北朝鮮にとってこの放送は大きな脅威。



  • 北朝鮮の指導部としては、放送をやめさすことはできなくても、やめさすようにしようとする姿勢を見せなくてはいけない。じゃないとやはり示しがつかない。



  • 韓国側としても兵士が重傷を負っているので、放送はやめるわけにはいかないし、攻撃されたら応戦するしかない。これもやはり示しがつかないから。特にパククネは原則的行動をとる傾向が強い。



ちなみに現時点で戦争に発展する可能性は極めて低いと考えます。徹夜で行われていた高官協議は今日の午後3時から再開されます。最終合意がでるのかどうか。ちなみに韓国からは国家安保室長が出席しているので、パククネ政権初の閣僚級の会談。


他に気になること


  • 超個人的な意見ですが、来月3日に中国で行われる抗日戦争勝利70年の記念式典に出席することが、今後の東アジア外交の一つのポイントになると思う。軍事パレードに参加するのかまだ「未定」ってところで韓国の要人たちは反発しているらしいのだが、新聞各社はおおむねこれに賛成しているところがさらに怪しい。中国は韓国主導の統一を後押ししようとしているのではないかという専門家の意見にも頷ける。とにかく今後の米韓、中韓の関係に注目。



ドンちゃんからのアドバイス


  • もし万が一北朝鮮から爆弾が打ちこまれたら、トイレに逃げ込んでとのこと。というのも北朝鮮の爆弾は壁までは破壊できないらしい。しかしもちろんガラスは粉々に。我が家の部屋はすべてガラスの窓が設置されているので危険。ゆえに四方を壁で囲まれている浴室に非難するのが最も安全という論理。





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2015/08/18

よき理解者



ドンちゃんからお花をもらった。会社帰りにお花屋さんに寄って、自分でアレンジメイト(選んだだけ)してくれたみたい。黄色いバラとグリーンの菊と、あとは蕾みたいなの。蕾じゃないけど。これは何の花だろう?

特別な記念日ではなかったけれど、「my babyにお花を贈りたかったんだ」とプレゼントしてくれたドンちゃん。本当は論文が進んでなくて気力がなくなっている私を気遣ってくれたんだってことを知っている。花束をもらった後は、近所の鰻屋さんで塩焼きを食べに。ふっくらと焼かれた鰻をサンチュとショウガを刻んだやつと一緒に食べて、しめに鰻のスープとご飯を食べて、大満足。そして元気いっぱい。そのあとは二次会と称し、二人で生ビールを飲みに。気力は完全復活。

自分が直面していることに口出しはされたくないし、わざわざ口に出して言いたくもない、しかし常に私を理解していてほしいという、このめんどくさい私をドンちゃんは本当によく知っていると思う。私がドンちゃんなら、さじを投げている、理解できんと。だからこそ、余計に思う。もちろん、言葉は大事。でも、わざわざ口に出して言わなくても、理解してくれる相手がいるってとても貴重で幸せなことだなって。


お花と鰻と缶ではなく生ビール、そしてドンちゃんの気遣いで気力が復活した私。なので今日はやる気に満ちている。陶芸に行く前に、洗濯物を終わらして、お掃除して、夕食のお米をといで、そして論文一本読めるかな。



生ビールが一番



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2015/08/14

それが彼と私のリアリティー





本当に無駄な二年間だった。その二年に意味なんて全くない


とドンちゃんはハッキリと主張する。「意味なんて探す方が馬鹿なんだ」って、聞いてるほうが清々しくなるぐらい、きっぱりと尾を引かずに。さて、ここでいう二年とはなんのことか?

答えは兵役。皆さんもご存じの通り、韓国には徴兵制がある。韓国男子は満18歳以上になると国防の義務が課されるのである。というわけで私の住むこの国では、特別なケースを除きほとんどの男子が約二年軍隊で過ごすことになる。

ドンちゃんは大学1年生を終えた後、入隊。敵に化学ガスが撒かれたら一番に現場に駆けつけなくてはならない某部隊で2年間勤務した後、除隊。大学1年前後なんて、人生で一番自由で楽しい時期なのに、兵役に行かなくてはならないなんてと私は思ってしまう。けれどそれを誰よりも感じているのは本人たちだろう。

誰にとっても、大学行った人も行かなかった人も、10代後半から20代前半のとても大事な時期を捨てて行った2年間。だからこそ、人はその2年に意味を持たせたいものだと思う。若い時間を犠牲にしたけれど「それでも得るものがあった2年間だった」って自分を慰めなくてはやってられないから。兵役で犠牲にした2年間を肯定しなければ、やはりむなしいでしょう。

でもドンちゃんは、それをやらない。その2年を未練なく、否定する。それができる人である。


なぜ、否定できるのか。彼は韓国という国を芯から批判する側の人間だから。韓国に来て思うことだが、韓国を批判する韓国人は、日本を批判する日本人とはレベルが違う。日本人の批判精神は反発心から来るものでイマイチ生ぬるいのだが(自分を含め)、韓国人が母国に対して持つ批判精神は徹底的で、ゆえに全く揺るがない。例えば私が意図的に韓国に対する悪口を言ったとしても、それを受け入れて母国批判にしっかりと繋げることができる。でもこれは普通はできない事だと思う、少なくとも私はできない。いくら日本を批判的に見ているとしても、外国人に指摘されたら内政干渉だってイラッとするから。

彼は韓国に対して徹底的な批判精神を持っていて、私が彼に惚れたのはそう面があるからでもある(爆)

ゆえにドンちゃんにとって兵役というのは耐えがたいものであり、なぜ国家のためにと思っていたのだが、その二年間に意味を持たせないことで以て、その思いを乗り越え国家に抗ったわけである。兵役に意味を持たせたら国家の思うつぼ、と笑うドンちゃん。君の勝ちだと思う。


兵役が終わった後も、予備役があり8年間は年に数回訓練を受けなくてはならない義務がある。それが修了してもさらには40歳まで民防衛として、有事の際は徴集される。

国家に抗うドンちゃんも、国民の義務なので予備軍をこなしている。この前も訓練に行ってきてたのだが、そこで衝撃な事実を知ったらしく、私に教えてくれた。

というのも、どうも有事の際は第一線に送られる可能性が高いということ。第一線というのはもちろん戦場。なぜそれが衝撃かというと、それまでもし戦争が再び勃発したとしても、さすがに戦場には送り込まれず、ヨスの石油化学プラントの警備ぐらいだろうという話を聞いていたから。本人よりもショックを受けていた私にドンちゃんは、


戦場に送られた時、大事なのは勝つか負けるかではなくて、生き残るかだよ


と、サラッと言った。本当に軽く、笑いながら。でも、それを聞いたとき私は後ろから頭を殴られたような感覚があった。というのも、韓国を批判するドンちゃんが言うからこそ、そこにものすごいリアリティーがあったから。ものすごく生々しくって一瞬言葉を失ったぐらい。そしてそのリアリティーは戦争ってどこか他人事だった私に、実はそれってすぐそこにあるものだという認識を植えさせたから。


いやもちろん、実際にまた北朝鮮との戦争が再開されるなんて思っていないけれど。でも、最近三代目が周りを粛清しまくっているニュースを見ると体制の混乱が目に見えるし、政府が財閥を解体しないのは戦争をまたするためなのかなと、ふと思うときもあるし。なにより、休戦状態、停戦すらしていないという現実があるわけで。

じゃあ、もし万が一戦争が再開した、ドンちゃんが第一線に送り込まれた、となった時、私はどうするのかと考えてみたことがある。日本政府は在韓日本人を日本に送るための輸送手段を準備してくれるのかなとか、日本の家族はどう思うのだろうとか、第一線に送られる前にドンちゃんと日本に逃げようかとか(ちなみにその場合は二年間禁固刑、トータルソーシャルディストラクションを与えられる)そんなことをつらつらと考えたけれど、しかしながら出た答えは、ドンパパとドンママを私が守りながら韓国で彼を待とう、というもの。彼や彼の家族をおいて日本になんて帰れない。彼が生き残ろうと必死にその場にいるのならば、私も一緒に生き抜こう。それが私のリアリティー。


つまり、以上を通して考えることは、ドンちゃんや私みたいに国家なんて、と思う人でもいざ戦争になったら、どうしようもないというのが一つの現実だということ。更にいえば、個人の思想なんて関係ない。いつの時代も、徴集されれば行かねばならず、家族は帰りを待つしかない。それが現実。


ここに住んでいるからこそ、この国の人と結婚したからこそ、私は戦争をリアルに感じる。だからこそ、戦争は起こってほしくないと切に願う。願って声に出しただけではどうしようもできないのがこの国の現状だけれども。じゃあ日本は?


明日は8月15日、終戦記念日。平和を願わずにはいられない。






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2015/08/12

夜の過ごし方





暑さは峠を越えたのか、先週に比べぐっと過ごしやすくなった今週。特に夜に窓から入ってくる風は涼を得るにはピッタリで、お風呂に入った後も快適でした。いつもならばお風呂上がりのことを考え、入浴前にエアコンで部屋を冷やしておく必要があるのですが。

さて、先週はソウルでドンちゃんとホテルステイして、デートして、ドンちゃんの友人たちと一緒に過ごしてな日々を過ごしました。忙しく動いたので今週はのんびりしたい。ということで、毎晩映画を見ています。ちなみに、一昨日はPhilomena(邦題はあなたを抱きしめる日まで)、昨日は桐島、部活やめるってよをドンちゃんと鑑賞しました。どちらもおもしろかった。

映画鑑賞のお供は果物。やはり夏の果物は野菜と一緒でみずみずしくって甘くて美味しい。写真の巨峰は種無し、しかも旨い。2キロで1000円が安いのか高いのか分からないけれど、二人で大満足でした。他にはこの時期美味しい桃。こっちでは固いやつと柔らかいやつの二種類が売られているのですが、デザートとして食べたいのは柔らかい桃。小さいころから夏は福島の桃で水分補給して育った私は、味に関してはうるさいのですが、昨日食べたのは美味しかった、合格。固い桃はベランダで育てたバジルと一緒にオリーブオイルで和えてサラダにします。甘くないのでピッタリ(皮肉)

果物の皮むきはドンちゃんの仕事です。韓国の家庭では果物の皮をむくのはどうも男性の仕事っぽいですね。ドンちゃんの上司もそうだし、ドンパパや親戚のおじさんたちもみんなそうなので。





巨峰をのせたお皿は今一番好きな作家さんの楕円皿。作家さんの名前は大谷桃子さん。陶芸作家さんの作品を見るときは必ずその方のプロフィール、特にどこで育ったのかどこに留学されたのかを確認します。あとは幼少期の事とか。これは陶芸だけではなくて芸術家や文学作家の作品に触れる前にも必ずすることだけど。

やはり表現をする人たちって必ず環境に影響されると思うから。そこでみたもの、感じたもの、そこでの社会で自分はどんな位置づけだったのか、少数派だったのか。などなど。




大谷桃子さんの場合はやはり、留学されているのですね。「やはり」というのは、作品を見ていると日本から出たことない人は作れないようなユニークさを感じたから。留学先はインドネシア。ゆえにバナナの葉がお皿にあしらわれています。もちろんインドネシアで見たものらしいです。この緑は何とも言えないぐらいリアルで生命力が溢れています。異国で見てきたものをこうやって作品に還元していくんだなと、その方法論に感歎。


というわけで、技術を磨くことも大事だけど、自分が誰なのか、人間って何なのか、を深く掘っていくこともやはり作品作りには大事だよなーと思う今日この頃。じゃないと何も表現できない。そんなことを考えていたので、ブログを書くことができませんでした。



今日もこのお皿で果物食べながら映画を観て、自分について人間について思いを巡らしながら、夜が更けていく。



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2015/08/05

かき氷ランキング





新しい月になるたびに、季語を確認するのが習慣になっています。8月の季語は炎暑、晩夏、新涼、蝉しぐれ。最後の言葉は前回のポストで使いました。ふふ。

そこで、韓国に季語があるのだとしたら、夏の季語は何だろう?という疑問が沸きました。考えて、というか考えるまでもなく、これだと頭に浮かんだものは「ピンス」、日本でいう「かき氷」。韓国中どのカフェでも絶対に存在する国民のデザート。冬も美味しいけれど、暑い夏に食べるピンスは特に美味しい。夏はドンちゃんとの夜の散歩帰りにピンスをテイクアウトするのがお決まりです。

初めてピンスを食べたのは、おそらく高校卒業直後。母と二人の韓国旅行で、だったと思います。金浦空港のカフェで食べたマイファーストピンスは定番の小豆がのっかったもの。プチトマトも一緒にのっかっていて、カルチャーショックだった記憶が。

あれから、色んなピンスを食べて来ましたが、毎年毎年、ピンスは大健闘をしてくれます。その美味しさを更新しています。今年食べた中で一番は写真のピンスです。옥루몽という小豆専門のカフェで食べた抹茶ピンスがものすごく美味しかった。今年のピンスランキング、暫定一位。

写真のは氷自体が抹茶になっていて、しかもふわふわ。味もしっかり濃くてハーゲンダッツの抹茶味に負けないぐらい旨い。何よりそれだけ食べても十分満足するぐらい、小豆が美味しいのです。本来の自然な甘さに悶絶、抹茶と食べると唸る美味しさ。

写真を見てもわかる通り、韓国夏の食器である真鍮の器がまた良し。真鍮の器を一式揃えたいなという欲が沸いてきます。とにかくオススメです。


ちなみに写真はないですが、個人的な今年のピンスの第二位はパリバケッドの苺ヨーグルトビンスです。パリバケットは大手のパン屋だけれども、実はピンスは評判が良いのです。苺ヨーグルトのそれも、ものすごく美味しい。濃厚なヨーグルトが氷の下に隠れてて、苺と一緒に食べると爽やかな甘さ。昨夜はこのピンスをテイクアウトしました。

第三位はエンジェリーナスのグレープフルーツのビンスかな。冬限定だったけれど、ソルビンの苺と生クリームのピンスも美味しかったなぁ。


最後に、ピンスの何がおもしろいって、美味しいだけではなく、韓国の人間関係を象徴する食べ物でもあると考えることができるところです。決して一人用のピンスはなく、すべて大き目な器にドカンと盛られていて、それを崩して混ぜてすべてを一つにして、皆でつついて食べるというところに、韓国の人間関係の距離感、つまり密接していてなおかつ濃密であるということが現れていると思います。全く以てシンボリックな食べ物です。


これからも食べまくって、ランキングを変動させていきたいです。まだ暫定だからね。



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2015/08/03

海のある生活



今日は気持ちのいい晴れ。裏の窓を開けて青空を仰ぎながら耳を澄ます。夏草が生い茂る先には森があり、そこから蝉の声が聞こえる。日本の蝉しぐれ、には及ばないけれど、あっという間に過ぎてしまう夏をおれたちは生きたんだ、という爪痕を残そうとする蝉たちの必死さは、鳴き声からなんとなく伝わってくる。

夏は音だ。夏は聴覚が鋭くなる気がする。

日本から帰ってきて毎朝せっせと氷を作るわけは、アイスコーヒーを作りたいから。国会図書館の新館のカフェテリアで毎回頼む水出しアイスコーヒー。ミルクを入れて、黒に白が溶け込んでいくのをストローでかき混ぜるときの音が耳に今でも残っている。グラスと氷がぶつかる音は、なんとも夏らしくって、更にいえば私が思う夏の概念を具現化した音であるような気がして、それにようやく気付けた自分に得意げになった。というわけで、私は毎朝アイスコーヒーのためにせっせと氷を作る。その音を聞きたくて。夏だけの音。





さて、週末は忙しくドンちゃんと過ごしましたが、ハイライトは夜に近所の海を散歩したこと。ずっと日本にいたので久しぶりの海。夏なので7時ぐらいになってもまだ空は明るく、しかし海から吹く風はとっても涼しい。なので散歩するにはピッタリ。



7時ぐらいに出発し、海沿いをトコトコ歩いた後は、浜辺に腰を掛けて、ドンちゃんと色んなことを話しました。主に、夏休み第二弾の計画について。その後は、海の近くにあるバーガーキングへ。定番のワッパーチーズに野菜を増量してもらって、テイクアウト。元いた浜辺に戻り、暮れゆく海を眺めながら波の音を聞きながらハンバーガーを平らげました。これがとっても気持ちいい。なんだかものすごく良かった。小さいことだけど、夏を満喫している感じがして幸せになりました。

ヨスに来て3回目の夏ですが、夜に夏の海の浜辺で夕ご飯を食べるって、実は初めて。とっても良かったので、次はお酒を準備してもう少し早い時間から行こうということになりました。ハンバーガーをテイクアウトするのもいいけれど、家で焼きそばを準備してもいいよね。

海とドンちゃんがいれば、何を食べてもおいしいか。




海を後にして向かった先は生ビールが飲めるお店。おつまみに豆腐キムチを頼み、ゴクゴク飲み干しました。


今まで、海の楽しみ方をあまり考えてこなかったのですが、(考えても、海水浴やサイクリングや散歩や昼間にピクニックとか)考えれば考えるだけ楽しみ方って広がるのだなって思いました。小さいことだけど、でも身近にあるもので楽しむことが、充実した生活を送ることの根柢にあるんだなーって実感。8月に入り、すでに秋へのカウントダウンは始まってしまったけれど、最後までドンちゃんと夏の海を楽しみたいです。


何より浜辺に打ち上げられる波の音、これもやはり夏の音だなと思う。耳に記憶させて秋を迎えたいです。



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