新しい月になるたびに、季語を確認するのが習慣になっています。8月の季語は炎暑、晩夏、新涼、蝉しぐれ。最後の言葉は前回のポストで使いました。ふふ。
そこで、韓国に季語があるのだとしたら、夏の季語は何だろう?という疑問が沸きました。考えて、というか考えるまでもなく、これだと頭に浮かんだものは「ピンス」、日本でいう「かき氷」。韓国中どのカフェでも絶対に存在する国民のデザート。冬も美味しいけれど、暑い夏に食べるピンスは特に美味しい。夏はドンちゃんとの夜の散歩帰りにピンスをテイクアウトするのがお決まりです。
初めてピンスを食べたのは、おそらく高校卒業直後。母と二人の韓国旅行で、だったと思います。金浦空港のカフェで食べたマイファーストピンスは定番の小豆がのっかったもの。プチトマトも一緒にのっかっていて、カルチャーショックだった記憶が。
あれから、色んなピンスを食べて来ましたが、毎年毎年、ピンスは大健闘をしてくれます。その美味しさを更新しています。今年食べた中で一番は写真のピンスです。옥루몽という小豆専門のカフェで食べた抹茶ピンスがものすごく美味しかった。今年のピンスランキング、暫定一位。
写真のは氷自体が抹茶になっていて、しかもふわふわ。味もしっかり濃くてハーゲンダッツの抹茶味に負けないぐらい旨い。何よりそれだけ食べても十分満足するぐらい、小豆が美味しいのです。本来の自然な甘さに悶絶、抹茶と食べると唸る美味しさ。
写真を見てもわかる通り、韓国夏の食器である真鍮の器がまた良し。真鍮の器を一式揃えたいなという欲が沸いてきます。とにかくオススメです。
ちなみに写真はないですが、個人的な今年のピンスの第二位はパリバケッドの苺ヨーグルトビンスです。パリバケットは大手のパン屋だけれども、実はピンスは評判が良いのです。苺ヨーグルトのそれも、ものすごく美味しい。濃厚なヨーグルトが氷の下に隠れてて、苺と一緒に食べると爽やかな甘さ。昨夜はこのピンスをテイクアウトしました。
第三位はエンジェリーナスのグレープフルーツのビンスかな。冬限定だったけれど、ソルビンの苺と生クリームのピンスも美味しかったなぁ。
最後に、ピンスの何がおもしろいって、美味しいだけではなく、韓国の人間関係を象徴する食べ物でもあると考えることができるところです。決して一人用のピンスはなく、すべて大き目な器にドカンと盛られていて、それを崩して混ぜてすべてを一つにして、皆でつついて食べるというところに、韓国の人間関係の距離感、つまり密接していてなおかつ濃密であるということが現れていると思います。全く以てシンボリックな食べ物です。
これからも食べまくって、ランキングを変動させていきたいです。まだ暫定だからね。
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