My everyday life from Yeosu/여수/麗水, Korea.


2015/08/03

海のある生活



今日は気持ちのいい晴れ。裏の窓を開けて青空を仰ぎながら耳を澄ます。夏草が生い茂る先には森があり、そこから蝉の声が聞こえる。日本の蝉しぐれ、には及ばないけれど、あっという間に過ぎてしまう夏をおれたちは生きたんだ、という爪痕を残そうとする蝉たちの必死さは、鳴き声からなんとなく伝わってくる。

夏は音だ。夏は聴覚が鋭くなる気がする。

日本から帰ってきて毎朝せっせと氷を作るわけは、アイスコーヒーを作りたいから。国会図書館の新館のカフェテリアで毎回頼む水出しアイスコーヒー。ミルクを入れて、黒に白が溶け込んでいくのをストローでかき混ぜるときの音が耳に今でも残っている。グラスと氷がぶつかる音は、なんとも夏らしくって、更にいえば私が思う夏の概念を具現化した音であるような気がして、それにようやく気付けた自分に得意げになった。というわけで、私は毎朝アイスコーヒーのためにせっせと氷を作る。その音を聞きたくて。夏だけの音。





さて、週末は忙しくドンちゃんと過ごしましたが、ハイライトは夜に近所の海を散歩したこと。ずっと日本にいたので久しぶりの海。夏なので7時ぐらいになってもまだ空は明るく、しかし海から吹く風はとっても涼しい。なので散歩するにはピッタリ。



7時ぐらいに出発し、海沿いをトコトコ歩いた後は、浜辺に腰を掛けて、ドンちゃんと色んなことを話しました。主に、夏休み第二弾の計画について。その後は、海の近くにあるバーガーキングへ。定番のワッパーチーズに野菜を増量してもらって、テイクアウト。元いた浜辺に戻り、暮れゆく海を眺めながら波の音を聞きながらハンバーガーを平らげました。これがとっても気持ちいい。なんだかものすごく良かった。小さいことだけど、夏を満喫している感じがして幸せになりました。

ヨスに来て3回目の夏ですが、夜に夏の海の浜辺で夕ご飯を食べるって、実は初めて。とっても良かったので、次はお酒を準備してもう少し早い時間から行こうということになりました。ハンバーガーをテイクアウトするのもいいけれど、家で焼きそばを準備してもいいよね。

海とドンちゃんがいれば、何を食べてもおいしいか。




海を後にして向かった先は生ビールが飲めるお店。おつまみに豆腐キムチを頼み、ゴクゴク飲み干しました。


今まで、海の楽しみ方をあまり考えてこなかったのですが、(考えても、海水浴やサイクリングや散歩や昼間にピクニックとか)考えれば考えるだけ楽しみ方って広がるのだなって思いました。小さいことだけど、でも身近にあるもので楽しむことが、充実した生活を送ることの根柢にあるんだなーって実感。8月に入り、すでに秋へのカウントダウンは始まってしまったけれど、最後までドンちゃんと夏の海を楽しみたいです。


何より浜辺に打ち上げられる波の音、これもやはり夏の音だなと思う。耳に記憶させて秋を迎えたいです。



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