一番最近で印象に残っているのは、ある中東の研究者が報告したという話。
空爆を日常的に受けている人は、日々ものすごい緊張の中にいるので、体がものすごく凝った状態なんだそう。それは一回のマッサージやストレッチなのでは治らないぐらい、ひどいものらしい。少しずつ時間をかけて、体の緊張をとっていくのだけど、それがほぐれていくと、空爆の時の恐怖がどんどんと溢れだして、おかしくなってしまうのだそう。緊張は体だけではなく心もガチガチにし、恐怖をその中に押し込める。そして、体の緊張が解放された時に、それも一緒に一気に出てくるんだって。つまりは、空爆でガチガチになった患者の体をほぐす時、身体を専門的に扱うトレーナーの他に、精神障害の専門家も一緒にいなくてはいけない、という報告だったんだって。
元々、空爆は反対。どんな大義の元でも、絶対にするべきではないと思う。弟のこの話を聞いたときは、ものすごくショックを受けたけど、同時に空爆に反対する思いはさらに強くなりました。私が反対したところで、何も変わらないけどさ。
でも、そうゆう話を聞いて、苦しんでいる人がいることを想像することは、とても大事なのではないかと思う。人の痛みを想像することは難しいし、どんなに想像したところで、本当の痛みを知ることはできないけれど。でも、いつかどこかで、自分とは違う他者が救いの手を求めてきた時、すぐに手を伸ばせる自分でいたい。
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