春は空と地中からいち早く動き始めると言いますね。今日はやわらかい日の光を浴びたり、枯葉が敷き詰まった地面の隙間から咲き始めた小さな花を眺めたりして、その言葉の意味が本当なんだと感じることが出来ました。
アトリエでの話題も春に。ずばり「봄나물(春のナムル)は何が美味しいか)」です。
ちなみに韓国の代表的な春ナムルは、달래(スメラニ) 냉이(ナズナ) 씀바귀(ニガナ) 봄동(春の白菜) 쑥(ヨモギ) 돌미나리(野生のセリ) 취나물(シラヤマギク) 두릅(タラノキ)물레나물(トモエソウ) 곰취(オタカラコウ) 민들레(タンポポ)
どれも生で食べるよりは、他のナムル料理みたいに軽く湯がいてニンニク、ごま油、塩なんかで味付けをしたり、お酢とコチュジャンのソースにつけて食べたりするみたいです。
달래(スメラニ) 냉이(ナズナ)쑥(ヨモギ) 돌미나리(野生のセリ) なんかは、最近良く見ます。
陶芸家の先生たちは、 민들레(タンポポ)がイチオシみたいですよ。
私もこの春は春ナムルを使ってビビンバを作りたい。この春の野望これに決定!
ちなみに、3月3日桃の節句の今日、こちらではサムギョプサルの日らしく(爆。風情もあったもんじゃないけど。)いつものお肉屋さんではサムギョプラルが安売りされてました。もちろん購入。
ドンちゃん不在の今日の夕食、一人で一枚だけ食べようと思っています。新鮮なサンチュも買ったし。お肉万歳!
食い意地文章はこの辺にしといて。
ドンちゃんと週末にSteve McQueen監督の「12 years a Slave」を観てきました。
(邦題は「それでも夜は明ける」日本では3月7日からなのですね)
舞台は1840年代のアメリカ、NYで自由人として生きていたアフリカ系アメリカンの主人公が人身売買にかけられ、12年間ルイジアナ州で奴隷として生活する物語です。
映画を人並みにしか観てきてない私が映画を語るとなると安っぽくなるので多くは書きませんが、この映画、とても良かったです。すごく良かった。
1861年から始まったアメリカの南北戦争、その引き金となった奴隷制度も私にとってはやはり「歴史」。他の歴史と同じように、それは無機質で熱も色も匂いも感じられないものです。なので、アフリカ系アメリカンの悲痛な歴史を頭では理解していても(いや、理解してるほどの知識はなかったのかも)上記の通り現実味がなく、どこかで放り投げて生きてきました。
ゆえに、この映画はかなり強烈でした。奴隷制度は無機質じゃなかった、「人と人」だったんだと、「こうゆうこと」だったんだ、とショックを受けたと同時に初めて理解もできました。
また、スクリーンに写る、ルイジアナの美しい風景と奴隷として働かされる人たち、このアンバランスな「現実」をみて、「残酷」という言葉しか浮かびませんでした。戦争映画や犯罪映画ではないので、グロイシーンはないのに、こんなにも残酷で悲しい映画は初めてです。
作品としてもよかったのですが、アメリカを理解するうえでも一つの素材になると思います。
現在でも大統領選のたびに浮き彫りになる南と北の対立を深く考えるにはもってこいの映画です。
(あと、個人的には奴隷の反対語が自由人freemanだったのにびっくりした。この時代は自由人であることを証明する証明書もあったんだという事実にもショックを受けた。証明書があれば奴隷じゃないというあたり、皮肉を込めてアメリカらしいと言いたい。)
とにかく、オススメです。(アカデミー賞も3つ獲得しましたね!CNNでも話題に→★)
Steve McQueen監督のインタビューも良かったです。ちなみにインタビュアーはAmanpour!!
“There are so many things which people often question, but we don’t seem to want to answer. And I wanted this film to try to answer some of those questions.”
people often questionなのに seem to want to answerしないもの、まだまだたくさんあるんだろうな。小さいものも大きいものも。監督のこの言葉は胸にささる。
・・・さて、お肉を焼いて、バッドマンを観ます。
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