My everyday life from Yeosu/여수/麗水, Korea.


2017/08/28

卒業しました



先週金曜日は大学院の学位授与式(卒業式があり、ドンちゃんと一緒に出席することができました。

当日は日本の大学や大学院の卒業式では経験できなかった、正方形の角帽を被り、分厚いガウンを羽織りました。ガウンは蒸し暑い中とっても暑かったけれど、、、

共に頑張った同期の友人や、最後まで見守ってくれた博士の先輩方、いつも助けてくれた助教の先生、そして恩師である指導教授、、、お世話になった人たちにドンちゃんを紹介し一緒に挨拶し、記念写真も撮り、感謝の気持ちを伝えることができました。(ちなみに教授や先生には今治タオルのギフトセットを贈りました、友達や先輩には同じく今治タオルのハンカチタオル

卒業式後は、せっかく光州に来たので、陶芸の先生夫婦のところにもご挨拶。久しぶりに会ったけれど、相変わらず心から大好きだなぁと思える方々。先生たちは田舎に古民家を買ったらしく、今度はそこをアトリエにする計画らしいです。ヨスからも近くなるし、今後は私もそこに通うことになりそうでワクワク。ドンちゃんと4人で、その話について花が咲きました。


と、金曜日は好きな人たちにたくさん会えた幸せな1日でした。大学院で出会った人々、陶芸の先生夫婦、自分には、いつの間にか自分の人生を通して色んなことを共有していくことができる人たちが、ここの地にいるのだなっと実感もできた1日でした


それにしても無事に卒業できて良かった、、、安心!この一言に限ります。


私が無事に卒業できたのは、色んな方々の応援や周囲の人のサポートのおかげです。ブログを通してですが、お礼を言いたいです。温かな応援をありがとうございました。


そしてドンちゃん。誰よりもドンちゃんの力が大きかったです。大変なこともあったけれど、ドンちゃんがいたからこそ、乗り越えることができました。これこそが家族の力なのだな、と今、思います。


一人きりだと心細くてできなかったことが、2人だからできる。後ろで支えて応援してくれるからこそ、できる。もちろん、一人ならば誰に縛られることなく自由に生きることもできるし、夫婦ならばその都度相手にコンセンサスを取らなければいけなく、自由が限られるかもしれない。けれど、一度家族内で合意を得られたら、それはとても心強く、大きな大きな力になる。一人よりも大きく飛び立つことができる。例えるならば、大海原を一人でボートに乗って漕いで進んでいく、のではなく、少しだけ大きな船にクルーである仲間たちがいて話し合いながら方向を定めて進んでいく、これが家族の力ではないのかな、と思います。


卒業後にどう活動していくのかの方がもっと大変で、悩ましい問題をはらんでいますが、家族と自分のための道を見つけ、家族の力を借りつつ、進んでいこうと思います。


私のクルーであるドンちゃん、本当にありがとう!






にほんブログ村 海外生活ブログ 韓国情報へにほんブログ村

人気ブログランキングへ





2017/08/22

初めての平壌料理


昨晩は雷が激しく轟いたヨス。今日も雨こそは降らずも、空気は湿り、曇ったり晴れたり。真っ黒な雨雲から覗く陽の光が少し不気味です。

さて、先週両親とソウルで食べた料理についてポスティングしてみます。ちなみに食べたものは、

・鰻の塩焼き
・平壌料理
・韓国式精進料理(コース)
・おからのチゲ
・干し鱈のスープ
・コリアンフレンチ(コース)

です。干し鱈のスープやおからのチゲを除いて、韓国旅行であまり食べる機会がなさそうなもの(そして脂っこくないものを選びました。この中で個人的に一番良かったものが平壌料理!実は平壌料理屋さんに行くのは初めて。有名な平壌冷麺も食べたことありませんでした。

今回行ったお店はヨイドにある대동문というところ。ドンちゃんが本社出張した時に連れて行ってもらって、美味しくてえらく感動したそう。




ここで注文したものが어복쟁반という鍋料理みたいなもの。漢字にすると御腹錚盤と書くみたいです。錚盤がこの鍋自体を示していることは確実。御腹はそもそも牛腹に由来しているという説を読んだのだけど、真相は分からず。なんとなく、北朝鮮のご馳走料理なのかなって考えてます。

写真の通り、薄い鍋に茹でてスライスされた牛肉がひかれ、そこにきのこ、野菜、平壌マンドゥがのっかり、出汁が注がれています。火をつけて野菜に火が通ったら食べごろ。これがものすごく美味しいのです。お肉も脂身がなくて、さっぱりしていて、春菊や白菜もどんどんと追加してくれて、ばくばく食べれます。




何より、この出汁が本当に美味しかった。どうやら牛肉を茹でる際にとった出汁らしい。同じ朝鮮半島の料理とは思えないぐらい薄味のスープなのだけど、薄味な分、牛肉自体の出汁が効いているのが良く分かって、飲み干せるぐらい美味しかったです。韓国料理では味わえない味です。



しめはもちろん、平壌冷麺。韓国の冷麺に比べ、麺はそば粉の比率が高いので、噛みにくくなく、どちらかというと日本のお蕎麦みたいな食感と味です。これも美味しかった。鍋でお腹いっぱいになったので、四人で二個をシェア。

母と父も美味しいと満足そうに食べていました。「リーダーはあんなんだけど、料理はとっても美味しいね〜」って言いながら(笑)たしかに国のトップは良くないが、文化や料理に罪はない!今回平壌料理を少し経験したことで、韓国料理よりもずっとコンサバティブであることを実感し、本来の朝鮮半島の食文化というものを学べた気もします。機会があれば違うものも食べてみたい!

ちなみに他に食べたものも美味しかったです。




蒲焼しか食べてこなかった両親の初体験である鰻の塩焼きに、



フレンチに韓国料理が上手に溶け込んいるジョンシクタン、




Tちゃん夫婦と一緒に行って以来大ファンになった高級住宅街にある干し鱈のスープとキムチジョンのお店、、、


美味しいもの好きな人たちと食べることができて幸せな時間でした。


平壌料理のお店は

대동문
여의도 35-2 백딩빌딩 2층

注文は二人前からで、二人で4500円、四人前だと7000円ぐらいです。





にほんブログ村 海外生活ブログ 韓国情報へにほんブログ村

人気ブログランキングへ


2017/08/17

再会




ついこの間まで、朝から冷房を入れないと過ごせないような猛暑だったのに、最近は窓を開けておけば日中も快適に過ごせるようになったヨスです。少しづつ暑さが和らぎ、そして日の暮れる時刻もほんの少しづつだけど短くなってきました。

日本はお盆休みが終わる時期でしょうか。韓国もだいたい日本と同じ時期に夏季休暇を取る人が多いです。我が家はソウルへ。日本から父と母が会いに来てくれたので、一緒にソウルで過ごしました。

私とドンちゃんにとって両親の訪韓はこの夏の一大イベント。なので事前の準備や旅のアレンジを超入念に行いました。その甲斐あってか、二泊三日と短い期間だったけど、とっても充実した時間を過ごすことができました。(ちなみに母は韓国に年に何回か友達と遊びにくるリピーター、父も出張でテジョンの特許庁に何回か足を運んでいるので、二人とも韓国料理は慣れたもの。ゆえに「韓国料理を食べ慣れた人が、食べたことのない韓国料理」というテーマでドンちゃんと食の計画を立てました。それについては、次のポストで書きます。)


今回の旅のメインは何と言っても、ドンパパママ含めた6人での再会!結婚して初めての年にヨスで6人で会ったきり、なかなか集まることができなかったのです。でもせっかく縁があって結婚して、お互い繋がりができたのだから、国が違えど、私の両親とドンちゃんの両親が交流し続けていければ素敵だし、何よりお互いの両親がそう願っているので、今回は再会をメインで予定を組み立てました。(ちなみに普段は宅急便でキムチとか日本の海苔とかを送りあっている


精進料理の韓定食のコースが食べられるお店で、久しぶりの再会。一緒にご飯を食べて、色々と話して、とっても楽しかった。私はもっぱら通訳に専念してたので、何を食べたのかぼんやりしか覚えてないのだけど、でもそれはそれだけ会話が充実していたという証拠。ドンママと母は再会の時も、別れ際もハグをしていて、前回よりもぐーんと、打ち解けた感じ。国や文化の差異はあまり重要ではなく、それよりは言葉が通じないことがネックだけど、こうゆう機会をもっと増やしたいなーって思いました。


ドンパパ、ママに感謝。おばあちゃんの介護のこともあるのに、スケジュールをしっかりと空けてくれて、当日は私の両親をたててくれつつ、色々な話題をどんどんと振ってくれました。ドンちゃんがいつも日本の両親に会うたびに、「二人がとても良い方で自分は幸運だ」と言うのだけど、私も同じ。ドンママ、パパが本当に良い方たちで、私は幸運。父も母も「shiinaがお義父さんとお義母さんからたくさん可愛がってもらっていることが伝わってきた」と安心していました。海外に住んでいる手前、こうやって日本の両親に安心してもらえると、私も嬉しいのです。ドンパパママのおかげ。


再会の他には、コンサートに行ったり、公園で散歩したり。ホテルで休みつつ、楽しく過ごしました。なので、やはり空港でのお別れは辛かった。けれども、毎度同じようにドンちゃんの「しいな には わたし が いるので しんぱい しないで いいですよ」の言葉で、両親が「たしかに、shiinaにはどんちゃんがいるから心配無用だね」と安心し、笑顔でバイバイ!ちょっぴり悲しかったけど、ドンちゃんと二人で幸せに暮らしていくことが、一番の親孝行だと信じ、私たちはヨスへ帰って行きました。って、次はヨスにて今年中に会えるので、悲しがる必要はないね。


短かったけど楽しかった夏休み。来年の夏休みはどんな風に過ごしているのかな。


写真は、精進料理のお店で食べたごぼうのチャプチェをお家で再現したもの。お店のは蓮の葉で包んで蒸していたけれど、、、油少な目にして味付けも薄めにして、お酒ふって蒸し炒めにしたら美味しく出来上がりました。







にほんブログ村 海外生活ブログ 韓国情報へにほんブログ村

人気ブログランキングへ




2017/08/07

満足と諦め


夏の空気は、その時間帯によって全く違うものになります。

早朝、昼、夕方、そして夜。私は夕方の空気が一番好きだということを、最近自覚しました。冷房で冷やされた部屋を夕食前に一度換気をしようと窓を開けた瞬間、少しだけ重く自分に纏わりついてくる、あの空気。その匂いも、音も、肌に触れる感触も、無意識に近い意識の領域に眠る夏の原体験を思い出させてくれます。実家で家族と過ごした夏、福島のおばあちゃんの家で従姉妹たちと過ごした夏、平和で楽しかった夏。。。

と、日本の夏を懐かしく思う最近。とうもろこしに引き続き、日本の夏を取り寄せてみました。





それが、オクラ!大好きな大好きなオクラ!

悲しいかな、韓国少なくとも私の住む地域でオクラが売られているところを見たことはありません。韓国人にとってはあまり馴染みがない野菜らしく、ドンちゃんも日本で初めて食べたと言っています(ちなみに彼もオクラが大好きなが、最近は日本食ブームなのか、もしくは健康志向からか、ネットで簡単に農家からオクラをお取り寄せできるようになりました。ちなみに、オクラは韓国語でも오크라(オクラ)です。





我が家はフィリピン人の奥さんと一緒に夫婦でオクラを栽培しているという農家さんから1キロを取り寄せました。日本で売られているものよりも大きめ、そして新鮮で美味しい!とうもろこし、アスパラガス、桃、とこの夏は色々と取り寄せて食べてきましたが、今のところ一番の満足。





さっそく、納豆に入れたり、おかかで和えたり、丸ごとの上にチーズをのせてオーブンで焼いたり、、、オクラを楽しんでいます。中でも一番のヒットは、ひよこ豆とオクラのインド風スープ!
オクラは贅沢に丸ごと10本使って、ドンちゃんと5本づつしっかり分けていただきました。オクラってスパイスと抜群に合いますよね。次はシーフード夏野菜カレーでたっぷりまるごとオクラを使いたい。

ただ課題が。軽く茹でて冷凍したのですが、解凍するとシャキッと感がなくなっちゃう。当たり前だけど、それが少し残念。

ともあれ、今年の夏はオクラを食べることができたので心残りはないかも。敢えていうならば、しその葉やミョウガが手に入れば完璧だなとは思うけど。。。でもしその葉もミョウガも大量に手に入れて冷凍しながら食べるのではなく、食べる分をその日に買うのが世の常な食材だから、諦めます。

薬味たっぷりな素麺や冷奴は、来年の夏までお預けだなぁ。




にほんブログ村 海外生活ブログ 韓国情報へにほんブログ村

人気ブログランキングへ



2017/08/03

今年の夏の目標


8月ですね。

社宅では朝から草刈りの業者が夏草をウィーンと刈っています。刈りたての草の匂いはなんだか牧草地を思い出させます。



論文が無事に終わったのですが、その一方で韓国語の文献に触れる機会がなくなったので、自分の韓国語能力をどう維持し高めていくのかが最近の課題でした。が、偶然にも某市立美術館から連絡があり、日本語翻訳とその監修のお仕事の話がありました。

これから自分や家族の状況が変わっていく環境にあるので、ちょっとだけ悩んだのですが、在宅でもできること、また私の環境がガラッと変わった時にはお休みできること、そしてペイも悪くないので、引き受けることに。(すでに始まっているけれど、なかなか楽しい

翻訳の仕事の良いところは、韓国語文献に触れることができる、またその内容によっては自分の教養になるということ。今回は韓国美術を広く学べるので、個人的に嬉しい。そして何より、日本語の文章力も鍛えられることです。どんなにその語学に長けていても、日本語表現が乏しければ、翻訳作業はかなり厳しいものになるから。。。母国語の豊饒で恵みある土台が本当に大切だなと、実感します。

とりあえず、無理のない範囲でのんびりやっていこうと思います。




新しくスタートしたことといえば、洋裁。

最近、近所にある洋裁屋さんでお洋服をパターンから習っています。というか、パターンをどうひけば良いのか、基礎からみっちり叩き込まれています。既に、スカート、パンツ、ワンピース、シャツ、はサイズに合ったものをひけるようになりました。また体の部位によって、どの線をどう調整すれば良いのかも分かってきました。例えば、腕周りが太ければ、袖をどうすれば良いのか。ウエストが細ければ、どのような線をひけば綺麗なラインになるのか。など。

最初は中級のミシンを習うつもりだったけれど、パターンを習ったことで、洋服の基本の全てはパターンにあるということに気づきました。三次元の洋服を二次元の紙上にどう描くのか、を知ることは洋服の仕組みや構造を深く理解することに繋がっていて、同時に人間の身体とも向き合うことができ、毎日新しい感動をしながらパターンを練習しています。

あと、センチじゃなくて初めてインチの世界で物事を見るようになりました。先生が単位を小数点ではなく、分数で、しかも分母が4を言い表していて、最初は頭がこんがらがったのですが、インチのメモリを見て納得。単位が違うだけで、頭の中に浮かぶ数字やその処理の仕方がこんなに違うんだな〜、やはり単位って相対的なんだな〜と、これも新たな感動でした。

陶芸は轆轤をする時に腹圧がかかるため最近はできていない分(ああ、久しぶりに8キロある大きいのを挽きたい!、洋裁の知識と技術を身に付けるために時間を使いたいです。ちなみに陶芸鍛えあげた、空間把握能力はパターンをひく時にとっても役に立っています


最終的な目標は子供用の韓服!しっかりとした作りのやつが作りたくて。って洋裁じゃないけれど(爆



新しい二つのこと。それぞれを自分なりに楽しみながら、そこで出会える新しい知識や感動を自分で吸収し昇華しながら未来に繋げ、穏やかに過ごしていきたい。それが今年の夏の目標です




にほんブログ村 海外生活ブログ 韓国情報へにほんブログ村

人気ブログランキングへ