社宅では朝から草刈りの業者が夏草をウィーンと刈っています。刈りたての草の匂いはなんだか牧草地を思い出させます。
論文が無事に終わったのですが、その一方で韓国語の文献に触れる機会がなくなったので、自分の韓国語能力をどう維持し高めていくのかが最近の課題でした。が、偶然にも某市立美術館から連絡があり、日本語翻訳とその監修のお仕事の話がありました。
これから自分や家族の状況が変わっていく環境にあるので、ちょっとだけ悩んだのですが、在宅でもできること、また私の環境がガラッと変わった時にはお休みできること、そしてペイも悪くないので、引き受けることに。(すでに始まっているけれど、なかなか楽しい)
翻訳の仕事の良いところは、韓国語文献に触れることができる、またその内容によっては自分の教養になるということ。今回は韓国美術を広く学べるので、個人的に嬉しい。そして何より、日本語の文章力も鍛えられることです。どんなにその語学に長けていても、日本語表現が乏しければ、翻訳作業はかなり厳しいものになるから。。。母国語の豊饒で恵みある土台が本当に大切だなと、実感します。
とりあえず、無理のない範囲でのんびりやっていこうと思います。
最近、近所にある洋裁屋さんでお洋服をパターンから習っています。というか、パターンをどうひけば良いのか、基礎からみっちり叩き込まれています。既に、スカート、パンツ、ワンピース、シャツ、はサイズに合ったものをひけるようになりました。また体の部位によって、どの線をどう調整すれば良いのかも分かってきました。例えば、腕周りが太ければ、袖をどうすれば良いのか。ウエストが細ければ、どのような線をひけば綺麗なラインになるのか。など。
最初は中級のミシンを習うつもりだったけれど、パターンを習ったことで、洋服の基本の全てはパターンにあるということに気づきました。三次元の洋服を二次元の紙上にどう描くのか、を知ることは洋服の仕組みや構造を深く理解することに繋がっていて、同時に人間の身体とも向き合うことができ、毎日新しい感動をしながらパターンを練習しています。
あと、センチじゃなくて初めてインチの世界で物事を見るようになりました。先生が単位を小数点ではなく、分数で、しかも分母が4を言い表していて、最初は頭がこんがらがったのですが、インチのメモリを見て納得。単位が違うだけで、頭の中に浮かぶ数字やその処理の仕方がこんなに違うんだな〜、やはり単位って相対的なんだな〜と、これも新たな感動でした。
陶芸は轆轤をする時に腹圧がかかるため最近はできていない分(ああ、久しぶりに8キロある大きいのを挽きたい!)、洋裁の知識と技術を身に付けるために時間を使いたいです。ちなみに陶芸で鍛えあげた、空間把握能力はパターンをひく時にとっても役に立っています。
最終的な目標は子供用の韓服!しっかりとした作りのやつが作りたくて。って洋裁じゃないけれど(爆)
新しい二つのこと。それぞれを自分なりに楽しみながら、そこで出会える新しい知識や感動を自分で吸収し昇華しながら未来に繋げ、穏やかに過ごしていきたい。それが今年の夏の目標です。
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shiinaさん、お久しぶりです。
返信削除いつもblogを楽しみに読ませていただいています。
私はshiinaさんの文章がとても美しくて好きなので
翻訳されてものもきっと素敵な文章になるんだろうなぁ〜と思います。
機会があったらぜひshiinaさんの翻訳されたものを読んでみたいです^^
新しく始められた洋裁もとても楽しそうですね。
私も以前日本にいた頃にパターンのひきかただど習ったのですが、
すべて忘れてしまっていまでは全くひけない状態です(苦笑)
子供用の韓服、素敵ですね!
暑い日が続くので体調に気をつけてくださいね。
blog楽しみにしています^^
ayaさんお久しぶりです!暑い日々が続きますがお元気ですか?コメントありがとうございます。美しい文章だなんて、言われたことがないのでとても嬉しいです!
削除翻訳と通訳の仕事は依頼があればちょくちょくしていたのですが、ここ1年は論文がメインだったので全て断っていました。なので久しぶりなのが手伝ってか、今のところとても楽しく作業をできています!が、素敵な日本語になっているのかは謎です。。。
おおお、パターンを習われていたのですね!ということはayaさんも洋裁にご興味があったのでしょうか?しっかりした韓服を作れるようになるにはまだ時間がかかると思いますが、少しづつ精進していこうと思います^^
ayaさんもお身体ご自愛下さいね!素敵な夏をお過ごしください^^