ずっと行きたかった安東の河回村へ。ここは2011年、ソウルの大学院に交換留学をしていた時、先輩のM女史と一緒に行った思い出の場所。5年前の9月に訪れた時、村の雰囲気と咲き乱れるコスモスに心を打たれた記憶があります。
行きたいな、と思っていたのですが、ヨスから安東までは、交通のアクセスが悪い。ゆえに、なかなか行く機会がなかったのです。しかしながら、今月に私の誕生日があり、「せっかくなので、マイベイビーが行きたがっていたところに旅行に行こうよ」と、ドンちゃんが提案してくれたので、一泊で行くことになりました。
前述した通り、ヨスからは交通が不便。全羅南道から慶尚北道はほぼ交流がないらしく、直通で行けるバスがないのです。なので、大邱か釜山で乗り換え。我々は釜山まで行き、そこから安東へ。朝の6時半に家を出発し、安東の河回村に着いたのが15時。
河回村とは、その名の通り、河がくねっと回った場所に作られた村。朝鮮時代からの両班と小作農たちが暮らしていた建物がそのまま残る場所で、ユネスコ世界遺産にも登録されています。ちなみに登録された一番大きな理由は、その当時の建物をしっかりと保存していることはもちろんのこと、今でも当時と同じようにそこで暮らしている、つまり暮らしという営みを保存し続けている、ということらしいです。
河回村は主に二つの建物に分かれていて、一つは上の写真のような藁ぶき屋根のお家。ここは小作人たちが住んでいた建物です。今でももちろん人が住んでいて、主に民拍と農業を営んでいるよう。
↑ 生姜や白菜の畑もありました。これは白菜、たぶん。
↑ 昔のようなオンドルがある家は、火にくべるための薪が積まれていました。
私は屋根の重厚感、そして、それを支えるために全体をあえて内側にそらせることで感じる、丸みというか、ぽてっとした感じが、ものすごく好き。日本の伝統的家屋が美術図鑑の中の家ならば、韓屋は絵本に出てくる家というか。素朴で、大胆で、美しいです。
村をぐるっとお散歩したら、展望台がある川の向こう岸へ。
眺めは絶景。村が山に囲まれて、川のカーブの部分に位置していることを確かめることができます。私の一眼レフのレンズは単焦点なので、全体を撮るのはちょっと難しい。。。
と、ここを下り、村に戻ったところで、夕食を食べに食堂街へ(ちなみに村にはカフェ以外の飲食店はなく、村の入り口となる場所にあります。河回村から入り口はシャトルバスで繋がっています。)
食べて戻ってきたら、少しずつ日は暮れ始めていました。
ちなみに宿泊する場所はドンちゃんにすべてお任せました。リクエストとして、「伝統ある両班の韓屋」だけと伝えて。
ドンちゃんが予約してくれた宿は「北村宅(和敬堂)」という、国の重要文化財にも指定されている韓屋でした。来るまで知らなかったのですが。。。ここが、ものすごく良く、末裔であるオーナーとお話をしながら、韓国の美意識のその奥になにがあるのかを、自分なりに理解できた気がします。
次回、和敬堂について書いていきます。
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