My everyday life from Yeosu/여수/麗水, Korea.


2016/02/23

ドンちゃんの花束


目映く輝きながら梅が咲いていた日本から、ヨスに戻ってきた。

東京の冬に慣れきってしまっていたから、寒さが骨の髄まで染みるかもしれないと、ヨスの気温に少し警戒していたけれど、どうやら杞憂に終わったみたい。東京よりか寒いけど、吹く風は少しだけ柔らかく、空気の匂いは優しくなった気がする。春の兆しを感じることができる。まるで極寒から初春へワープしちゃったみたい。日本に行く前はあんなに寒かったのに。でもそれは得をした様で、実際は私が不在の世界も時間は容赦なく逃げ去っていくんだな、ということを意識させられる。持ち主がいない空白の時間はどこへ?


さて、我が家にも少しだけ春が。かすみ草にぎゅっと埋もれたピンクのカーネーションがリビングのコーヒーテーブルの上から毎朝私を迎えてくれる。

このお花は、ドンちゃんがプレゼントしてくれたもの。私の帰国日に合わせて、お家をピカピカに掃除してくれて、お花を準備してくれた。お花も嬉しかったけれど、掃除も徹底的にしてくれたので嬉しかった。ま、それだけ我が家の掃除が毎回適当だったということだけど。

それはともかく、「マイベイビーと一緒にご飯を食べたい」「マイベイビーがいないから悪夢をみる」と、私の帰りを待ち望んでくれていたドンちゃん。掃除やお花から、その思いがヒシヒシと伝わってくる。でもそれは「絶対にこっちへ帰って来て」という強要ではなくて、日本にも未練がある私のどうしようもなく形容し難い気持ちに、そっと寄り添ってくれる彼の思いのような気がする。それは「こっちで一緒に幸せになろう」という一方的なものではなく、「マイベイビーが幸せに笑えるならば、どっちを選んでもいいんだよ」という私を尊重したものであり、でもその核には「ぼくを選んでくれるならば、必ず幸せにするからね」という覚悟がある気がする。

そんな繊細な彼の思いが、かすみ草の白やカーネーションのピンクから溢れている。 

私にはドンちゃんがいる。日本に帰る度にタフな私はどこへいったのか毎回色々とセンチメンタルになり色々と考えてしまうけれど、私を大切にしてくれる人がいるところ、私が大切に思う人がいるところがやっぱり帰る場所。

ドンちゃん、ただいま



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