朝と晩を肌寒く感じるようになったので、長袖のパジャマを引っ張り出しました。が、それでも明け方は寒く感じるみたいで掛布団を独り占めしちゃっているみたい。無意識に。半袖短パン姿で寝るドンちゃんはものすごく寒いようで「my baby フドン グダザイ」って起こしてきます。ごめんね。
朝晩は冷える最近、ヨスは、というか韓国は全体的にザワザワしています。特にスーパーに行くと色んな人たちが色んな物を買い込んで忙しそうにしています。なぜか。来週土曜日から韓国は秋夕が始まるから。
我ら夫婦もドンママやドンパパに会いにソウルの実家に行ってきます。ドンママに電話で「ママ~会いに行くよ~」と伝えたらものすごく驚いていたドンママ。「忙しいでしょ?無理してない?」と私たちをまず気遣ってくれます。最終的に嬉しそうに「待ってるね」って言ってくれるのを聞いて、ものすごく嬉しくなりました。早く会いたいな。
というわけで、週末ドンちゃんとドンママに贈る秋夕のプレゼントを探しにヨスの水産市場に行ってきました。というのも、ドンママが前にヨスの煮干しが美味しいって有名というのを思い出したから。
「出汁をとって生きてきた。私の人生は出汁なのよ。」とポエムティックに自分の人生を比喩するドンママのために、最高の煮干しを買うぞといき込んだわけです。
ちなみに水産市場は生魚を買ってお刺身で食べることができるエリアや普通に家庭で食べるお魚が売られているエリアだけではなく、乾物だけを扱うお店が並ぶエリアがあって、そこでヨスの煮干しを買うことができるのです。
一番上の写真が売られていた煮干したち。写真には写りきれてないのですが、14種類もありました。大きさが違ったり、種類が違ったり、用途が違ったり、それぞれきちんと自己同一性を持っていて存在意義があることにびっくり。お店のおばちゃんと話しながら、「50代後半の女性が一番好んで使う煮干し」(爆)というのを教えてもらい、購入しました。どんな煮干しだよって突っ込みたい方のために…下の段の一番左のです。私たちの他にもはやり秋夕のためのプレゼントとして購入しているお客さんたちがいっぱい。ヨスの煮干し屋さん、稼ぎ時だね。
煮干しを買った後は乾物エリアをブラブラ。いろんな干物たちが並んでいて見ているだけでものすごく興奮しました。コンロであぶって、ちぎって、日本酒と一緒に飲んだら美味しいだろうなって。
開いて干している物だけではなく、丸ごと干したものもあって、これはこの地域の得意分野というよりは江原道エリアの伝統芸かもしれないけど。こちらの伝統芸は何かといえば、写真に写っているエイを干したものかもしれません。いろんな料理に使える万能選手らしいです。
水産市場はヨスで一番大きな青果市場に隣接しているので、そちらの方もフラフラしてみました。写真はヨスっぽい光景。ヨスは高菜が有名なのでそれをキムチにしたカッキムチが特産物なのですが、この時期のキムチ屋さんではお店の前に高菜が積まれ、おばちゃんがせっせとキムチを漬ける姿を見ることができるのです。これもおそらく秋夕のプレゼントとして全国に発送せれるんでしょう。
そんなこんなで、ドンママへプレゼントも無事に調達できたし、久しぶりに水産市場をドンちゃんと回れた週末でした。
最後に蛇足ですが、久しぶりに「あの辺の市場」に行って良くわかったことがありました。「あの辺の市場」のあの辺とは、私たちが住むこの辺に対して付けたもの。ちなみにこの辺とはヨス市の中でも大手石油化学系の社員たちが住む地域のことです。
あの辺の市場に久しぶりにいって、ものすごくびっくりしたんです。雰囲気が戦後の闇市というか、なんかボロッとしたパラソルや屋台がぎゅっと並んでいて、そこで売る人も買い物をする人たちもいつの時代なんだろうって思うぐらいに、言い方が悪いけれど汚らしい感じ。そこに嫌悪感は全然感じなかったけれど、違和感は感じました。
というもの、もちろんこの市場には何回も通ったし、同じ風景を同じように見てきたわけです。でも前まではこのような風景や人々を見て「古き良き韓国」というのを感じていたんです。でも、今回分かってしまったんです。古き良きというのは薄っぺらい美辞麗句でそれをはがしたら、「貧困層」以外何物でもないということを。もう本当に貧困そのもの。着ている物もまとっている雰囲気も、私たちが住む地域はもちろん日本では見たことないような感じ。ちなみに、その市場の横にはなだらかな山があって、そこには貧困街が広がっています。何で今まで気付けなかったんだろう。
何で気付けなかったのか、なんで今になって気づいたのか、そこに対する答えは考えてもわからなかったのですが、直感的に思ったことは二つ。日本って何だかんだで一億総中流なんだなってこと。切実な部分はあるし、若年層の貧困化はこれからの日本に深刻な社会問題になっていくのだろうとは思うけれど。もう一つは韓国の格差社会って本当に深刻なんだなってこと。
私はお金に困ったことがない人生を生きてきたので(といってもお金が過剰な生活はしかことないけれど)格差格差と言っても、実感として視覚的にも感じたことがなかっただけだったのかも。どこか、友達の友達の話的な、近くて遠い、そんな距離感だったよなって。パリに遊びに行ったときも貧困層というのを見たけれどそこには人種問題や移民問題があったから、どこかやはり遠かったのかな。
そんなことを週末に考えていました。
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初めまして!突然のコメントすみません。
返信削除ヨスに住んでるんですよね?
私は一ヶ月程前に、ヨスに引っ越して来て、
日本人いないかな?と思い、検索していたら
このブログに出会いました♪
なので、ヨスに日本人いた~と思い、
とても嬉しいです♪
まだまだ、ヨスは知らない事ばかりですが、
「あの辺」と言うのは、あそこかな?と言う感じです!笑
ヨスは思っていた以上に田舎で、格差も感じますよね?
来た頃は、これは住むには大変!と、思ってました!
今も少し思いますが…笑
ヨスのこと、いろいろ教えて下さいね♪
何だか、ブログの内容とは違うコメントになってごめんなさい…
たかさん、初めまして。コメントありがとうございました!返信遅れてごめんなさい。
削除現在ヨスにお住まいなのですね。お仕事の関係でしょうか?私はヨスに住んで3年目ですが、最初の頃の方が物珍しい気持ちでいっぱいで、大変なことも楽しさの中に隠れていたので楽だった気がします。故に、今現在、ようやくヨスの実態が分かるようになりました。格差ものすごいですよね。それに対して目をつぶって接することなく暮らしていくことはできるのですが、できるってことは島宇宙化、住み分けが完成されてしまっているということでもあるので、正直複雑な気持ちであります。自分はどっちの人間なんだろうと。
たかさんに有意義なヨス情報をお届けできるのか不安ですが、なるべく率直なものを書いていけたらと思います^^またいつでもコメント下さい!待ってます!