あっという間の1年だった。
気が変わったらふいと進む道を変えるのが好きだから、母になるのは向かないと思ってた。でも息子を産んでから、私はずっとこの子の母になりたかったんだって分かった。
一番に思い出すのは初めて会ったあの夜。初めて感じる体温と言葉にならない愛おしさ。
そして始まった育児。産後自分の肉体と精神が限界のなか、その淵でそれでも私は母親になったのだと自分を奮いたたせた。すごく大変だった。でもいつだって息子が可愛かった。愛情は際限ないことを知った。
毎日続いていくような息子との日々が、実際は息子との別れに向かっている毎日だと気づいたのは半年過ぎてから。このままでいてほしいと何度も悲しくなった。どんどん成長していく息子に、置いて行かないで、置いて行かないで、と切なくなった。
そしてどんちゃん。どんちゃんと手を取って、どんな些細なことも二人で話し合って解決して、一緒に進んでいった1年でもあった。
海外在住で核家族なので、どんちゃんが育児仕事家事をどれだけ頑張ったか、よく知ってるのも覚えていられるのも私だけ。 忘れないようにしなくては。
息子がどんなに小さくて、ホカホカで、柔らかくて、素晴らしかったかに関しては夫婦で覚えていられる。こんなに誰かと日々を喜びあったのははじめてだ。
もう二度と戻れない、全くの赤ちゃんだった息子と過ごした1年間。そこには私にしか分からない物語があった、それは宝物のような日々。
息子1歳になった。尊い時間の積み重ねだった。
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