ヨスに移住してから散歩が大好きになった。
読みかけの本を家から持ち出したり、今日は何を作ろうかと考えながら歩いたり、カフェでお茶をしたり。外を出歩くだけではなく、それによって得られる機会含めて散歩が好きだった。何よりも移りゆく季節を感じながら、自分を取り巻く環境の小さな変化を発見しながら歩くことがとても気に入っていた。
息子が生まれてから、ベビーカーや抱っこひもで、毎日散歩をしている。桜の蕾、花、風に舞う花びらを一緒に眺めた。雨の日は水たまりを覗いたり、曇りの日はブランコを漕いだ。薔薇の花や紫陽花、足元で忙しく動く蟻んこ、竹の中にかくれている鶯の声。時間帯によって変化する海の色。息子と散歩をしながら色々なものを一緒にしたり、見たりした。
梅雨が明けた最近は、木陰に入り深く茂った葉を見上げたり、小さな丘の遊歩道を歩いている。歩きながら、妊娠中もここをせっせと歩いていたことを思い出した。その時、息子が生まれたら一緒に散歩をたくさんしたいと思ったんだった。すっかり忘れていたけれど、私は出産を経て命懸けで自分の夢を叶えたんだと嬉しくなった。
まだまだ一緒にやりたいことがたくさんある。それを叶えていけること、そしてそれは平凡な毎日の中、当たり前の中でできるということが、嬉しい。
本格的な夏が来る。息子と初めて過ごす夏。きっとあっという間に終わっちゃう。だから、目の前に展開されているキラキラしたものをできるだけたくさん拾いたい。散歩はもちろん、小さな色んなことでも。
写真は、いつもの海と、遊歩道と、公園と、散歩の帰りによるカフェ。私はアイスカフェラテ、息子は家から持ってきた白湯。
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