週末は久しぶりに家族三人で遠足へ。行き先はヨスを成す一番大きな島の、一番南に位置する向日庵というお寺。家からは車で1時間。ヨス屈指の観光地。
そこでの景色も、そこで食べたご飯も良かったけれど、一番印象的だったのは道端で국화빵を売っていたおじさん。국화빵とは菊バージョンのたい焼きといったところ。ただあんこは日本に比べてかなりさっぱりめ。たぶん小豆を潰しただけでお砂糖は使ってないんじゃないかな。
3個で200円。その場で3つ作ってくれた。出来立ては熱々なのはもちろん、表面がさっくさくでなかがもっちもち。すごく美味しかった。二人で1つずつ食べ、残りは大切に取っておき、翌朝トースターで温めて二人で半分っこしたほど。
ここのおじさんが別れ際に「冷たい風が吹くようになったら、このパンのこと思い出してね」って言ってて、それがとっても粋があって、風情があって、すごく良かった。直接「また来てね」って言うのではなく「思い出してね」って言い回しがぐっとくる。
そして何より、韓国語の찬바람(冷たい風)という言葉が、日本語の「冷たい風」よりも、質感を伴って心に響いてくる。秋が深まり冬の訪れを教えてくれるツンとした風。韓国の短い秋が終わってしまう寂しさを感じるあの風。찬바람は韓国の四季を巡る思いが詰まっているなと、おじさんの言葉を聞きながら思いました。
ちなみに、ここでのお昼は海鮮パジョンと太刀魚の煮込み。見晴らしが良いところで食べたことも手伝って、とっても美味しく頂けた。特に海鮮パジョンは久しぶりにザ・クラシックなパジョンって感じで美味しかったな。太刀魚は骨が骨が多いから少し食べるのが面倒くさい。
来週の遠足は鶏のユッケを食べに行こうと計画中。実りの秋だもの、찬바람が吹く前に色々と食べ歩かないとね。
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