出産して育児が始まり、ようやく「生まれたら大変」の意味が分かった。育児って本当に大変だ。それは想像以上だった。息子はよく寝て、よく食べ、夜泣きもなく、敏感でもないので、割と育てやすい赤ちゃんだとは思う。でも、授乳で乳首は痛いし、寝かしつけで手首は瀕死、肩も腰もバキバキ。それに加え、自分の思う通りに物事が進まないことが、自分でもびっくりするぐらい自分を不安にさせた。物事が進まないだろうという予測でさえ、私を怖がらせた。
「赤ちゃんの時期なんてあっという間なんだから、今を楽しみなさい」と母は言うけれど、なんだかシックリ来ない。いつだって息子は可愛い。こんなに可愛い生物がいるんだって毎日驚いているし、その姿を毎日目に焼き付けようと必死に息子と向かい合い、ママだよと息子に語りかける。でもだからと言って、大変なのは変わらない。
「成長して手がかからなくなったのを想像しながら、今の大変さを乗り切ればいいじゃん」とも言う。でも、それはとても耐え難い。未来を想像すると、時間の流れが加速してしまう気がするからである。ただでさえも、息子は私たちとは別の時間の中で生きているのか、と思うぐらい、非常に早いスピードで成長している。昨日より、確実に大きくなった息子を抱くたび、言いようもない切なさが胸に展開される。こんなに可愛いのに、あっという間に大きくなってしまうなんて。すでに1ヶ月前の息子に会いたいと思ってしまう。もう一回、生まれたての息子を抱っこして抱きしめたい。もちろんいつだって今の息子が一番可愛いけれど。成長だって嬉しいけれど。
時間は容赦ない、できればもっと緩やかに流れてほしい。その分、大変な時期が伸びるだろうが、それでも良いと思う。すごく大変だけど、愛しくかわいく、赤ちゃんで何もできない息子をいつまでも眺めていたい。
子育てをする私はアンバランスで矛盾を孕む。愛おしさを大変さで引き受けようと覚悟し、そして切なさを感じる日々。
◎育児に関することをブログに書くか書かないか悩んだのですが、育児を通して感じたことは書いておこうと結論を出しました。これから些細なことでも、何かを思ったら正直に記していきたいです。もちろん息子の個人情報に関する内容は省いて。
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