2015/12/27

二人で料理




俳句における「山」の季語はその季節を巧く表していると思う。

特に秋の「山飾る」からの、冬の「山眠る」

色鮮やかな秋の山から一転、寒々しく眠ったように静かな冬の山。社宅の裏山を眺めるたびに、目の前の景色とその言葉が重なります。私も山や冬眠する動物のように冬の間は眠っていたいけれど、やはり美味しいものが盛り沢山な冬の幸を逃したくないなとも思う。
身がプリプリなカンジャンケジャン、シャブシャブで食べる鳥貝、ブリのお刺身、などドンちゃんと今冬に食べに行こうと既に約束済み。やはり、冬眠なんてできない。山は眠るが、私の胃袋は眠らないぞ。


世間はクリスマスも終わり年末ムード、といっても韓国は旧正月を祝うのが基本なので日本みたいな雰囲気ではない。しかし、我が家では、Excelで大掃除シートを作り、チェックしながら掃除に励んだり、お餅を自分で作ろうと福島のおばあちゃんからレシピを貰ったり、年末年始の国内旅行の計画を立てたり、と年末感が溢れています。が、今回はそれに逆らい、クリスマスに二人で作ったメニューをポスティングします、備忘録を兼ね。





まず、タコとベビーリーフのカルパッチョ風。これは実家の母がよく作ってくれたものをアレンジ。スーパーでタコのお刺身があるのか不安だったんだけど、ちゃんとありました。クリスマスなのかロブスターも売ってたよ。




これはオリーブのパテとトマトのサラダ。ドンちゃんが作ってくれました。ブラックオリーブのパテを作り、トマトとオリーブオイル、レモン汁なんかと和えるみたい。本当はきゅうりを入れても美味しいらしいけれど、私が嫌いなのでパス。その代わりに余ったブラックオリーブをたくさん入れてもらいました。普段でも作りたいけれど、パテ作りが少し面倒くさそう。。。パテを作り置きしておけばいいのかな?





バケットの上にはブランダード。実は今回、これが一番のヒットでした。ブランダードとは、干しだらで作るペースト、フランス南西部ニームの名物。干しだらは韓国では定番の食材。韓国定番の食材で別の国の料理を作ってみたかったので、今回チャレンジしてみました。

作り方を簡単に書けば、まず干しだらを牛乳で煮込んで身をほぐれたら、そこに茹でたジャガイモを加えてピュレ状にして、牛乳、生クリーム、沸騰させたオリーブオイル、ニンニクを加えてよく混ぜて塩胡椒で味を整えれば出来上がり。すごく美味しかった。バケッドが進みます。絶対にまた作るぞ。

ちなみに次の日は、ガラムマサラを加えてバケットに乗せて食べたのですが、それも美味しかった。




メインはイタリア料理の牛肉とキノコのスペッツァティーノ。生のハーブを刻んでたっぷり入れて、赤ワインで煮込んだ料理です。トマトペーストも少し入れて、野菜とハーブのスープストックも加えました。牛肉は焼肉用のカルビ、クリスマスなので奮発して国産のいいものを。
これもなかなか美味しかった。美味しかったからまた作りたいけれど、そうそう簡単には国産の牛カルビ肉は買えない(涙)また何か、特別な機会に作りましょ。

そんなこんなで、今年のクリスマスも美味しい思い出になりました。「私たち、年々レベルアップしているよねー」と出来上がった料理を囲んで自己満足に浸る二人です。でも一緒に成長できるのが嬉しい。

来年も美味しい思い出にしようね。





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